平成の後期、北茨城の老舗温泉旅館で、修得してほどない正佐が「長獅子」を舞い、その時の映像がアップされています。

 

「能の舞」から「御幣の舞」「大鈴の舞」(「さがりは」「やぐるま」)まで、実にセオリー通りの端正な獅子舞です。

 

拙著「ひとろくー大神楽の世界」「奥傳 大神楽全書」にて本義伝承を認(したた)めてありますが、やはり師匠からの直伝にまさるものはありません。

 

わが宗家の古文書に、陰陽師文書、吉田神道神職免許状、などが伝存していますが、それらの神義が師匠から弟子へ、芸能として直伝されてきたのです。

 

少年弟子へ、「能の舞」における作法、御幕の捌(さば)き方、足の運(はこ)び、歩行法 等々。本格的な伝授になります。

 

御獅子頭の御幕の畳み方における水戸・柳貴家正楽家の作法は、すでに修得しており、奉祀・拝礼もたいせつに継承されています。

 

精神が「形式(型)」となって顕現されますので、怠りなく「学び」ましょう。