それは見事なコンビネーション、の一日でした。

 

伝統芸の披露を家元・雪之介が担い、もろもろの打ち合わせ、進行を正佐が受け持ちました。

 

わたしはすでに、こころに決めていたのです。

 

ふたりの実力に全幅の信頼を寄せているからこそ、手出し、口出しはしないように、することを。

 

さすが令和 黄金期の柳貴家宗家中軸たる両名です。「笑点」出演のブランド芸人でもある雪之介のシャープな芸は、見る人々から驚きと感動の拍手がありました。「弓皿」「鍬」「日本刀」「火の升」、申し分のない曲芸のできばえでした。正佐の段取り、そして自ら鳴り物など出番をこなすのですが(しかも自分もおおいに楽しんでいるのが窺えましたよ)、よくぞ恙なくやり遂げました。

 

すべてを統括し、伝統芸を担う看板(親方)・雪之介。実務全般を仕切る一門筆頭・正佐。両名とも人生の充実年代、それもまだこれからが活躍の年齢です。

 

今後、さまざまな苦難はあれども、それらを超えるやりがいと、満足感、一門との絆、強固な連帯感に満たされるのです。

 

師匠から一言のみ。神さまのお導きとお獅子さまのご加護には、ただただ感謝あるのみです。