水府流大神楽・柳貴家宗家のお家芸に「破魔弓皿(はまゆみざら)の曲」があります。

 

先代家元の十八番の曲芸で、「弓皿(ゆみざら)の曲」と表記・表音して演じていました。

 

わたしはフジテレビ放映の番組で披露し、神事芸としてより相応(ふさわ)しい呼び方にしました。

 

令和の御代、柳貴家雪之介によって、さらに「切れ味抜群」に演じられています。

 

先代の曲芸具「弓」は鍛えこんだ道具であり、最後まで自分の手元に置いていました。

 

晩年になると嫡孫・雪之介に、弓皿用に特注した「皿」とともに譲りました。

 

いまや、演じる者がいない稀少な芸になりつつあり、雪之介の伝承は重要です。

 

どうぞ伝統芸能実演家・柳貴家雪之介の澄みきった「破魔弓皿の曲」を、ぜひご鑑賞くださいませ。