今様、圧倒的な、旧水戸藩徳川家御用神楽家元・足黒神楽による、北の場(年場)廻りです。

 

時あたかも旧正月。お隣の中国では「春節」の賑わいです。

 

一体なにが「圧倒的」な現象なのでしょうか。

 

東日本大震災、3年にも及ぶコロナ禍、そして水戸藩時代から数百年を経て、とくに戦後における時代の変化・趨勢の只中。令和の御代の水戸大神楽家元一門と、ご神縁である氏子地域との「篤信の絆」と表現したらよいのでしょうか。

 

「建国記念日」を挟んで旧正月の三が日。「元旦場」、旧二日には大津浜の大船主や水産加工業者が軒(のき)を連ねる北町界隈、さらに「初午(はつうま)」祭の地区まで、私が覚える限り、まれに見る「圧倒的な」盛り上がりでした。

 

わが宗家のご先祖さまも、雪之介親方、正佐の代に、全盛期を実感できるラヒ(御神楽廻りの伝統行事)の日々に、さだめしお喜びのことと確信できるのです。