オヒャイトヒャラ ピリヒャララー  ピーヒャライト ピリヒャララー (水戸大神楽家元・伝承 笛口譜)

 

わが宗家に伝えられている「神楽獅子」、「矢車(やぐるま)」の一節です。

 

獅子舞では「大鈴の舞」になります。雅やかに「鈴振り」を執り行い、「八文字廻りの歩行法」(正楽家伝法)で流麗に舞い清めます。

 

とくに鳴り物では「横笛師」の腕が試され、力量が問われます。

 

正月行事、新春イベントでも、正佐は一度たりとも手(て)・音(ね)・間(ま)ともに違(たが)えることがありませんでした。

 

横浜の劇場や目黒の大ホールでも、高音(たかね)、筒音(つつね)、高・中・低の音域をセオリー通りに正確に演奏しました。

 

いまから四半世紀前。水戸 千波湖畔の「徳川慶喜展示館」からの生中継のおり、「やぐるま」奏楽により獅子舞「大鈴の舞」を披露し、大好評でありました(小雪が横笛吹奏・太鼓は先代)。

 

一昨年の初春、やはり「やぐるま」奏楽にて旧水戸城下・御神楽廻りの風情が生放送されました。このときも流麗な寿獅子舞がとても好評でした(正佐が横笛吹奏・太鼓は雪之介)。

 

波乱の幕開けとなった令和6年、「オヒャイトヒャラ・・・」、現代(いま)の世と人々の心を潤す音色を響かせたいものです。