我が家の10畳間のしつらえに、牡丹と唐獅子(絵)が置いてあります。

 

唐獅子の画は、絹本に生き生きとした獅子が鞠を追う図柄です。祖父の遺品らしく「東岳」(鹿児島の日本画家?)と署名があります。

 

「文化功労者」の顕彰を受けた俳優・高倉健(故人)が主演した、1960年代の東映映画「唐獅子牡丹」が放映されました。

 

任侠ものはあまり好みませんが、「義理と人情」の世界が、色濃く描かれていました。

 

希薄で空疎な人間関係・・・なかなかに今様は寂寥感を禁じえません。

 

人の心を充たす花王である牡丹。邪心を祓い清めてくれる獅子。

 

いずれも祖父、父遺愛の品は、わが精神を正すよりどころでもあります。