こんにちはyanagi(Big Spoon)です。 (・∀・)
前回の続きです。
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前回では、ユング派の巨星であった故・河合隼雄の「自己
(セルフ)」に関する考えを取り上げました。
ちょっと長くなりますが、再度書きます。
彼の考えでは『西洋人は自我を中心として、それ自身ひとつ
のまとまった意識構造をもっている。これに対して、東洋人
のほうは、それだけでまとまりを持っていないようでありな
がら、実はそれは無意識内にある中心(すなわち自己)へ志
向した意識構造を持っていると考えられる』となります。
更に、そのような西洋と東洋における自我と自己との関係性
の違いや、「自己(セルフ)」元型という概念の発見には道
教の瞑想法やマンダラといった、東洋的な要素が大きな影響
を与えたことからも推測できるように、「自己(セルフ)」
元型は『われわれ日本人にとって、アニマ、アニムスよりも
体験されやすいということもできる』とも言っています。
(以上の引用は河合隼雄「無意識の構造」より)
ここで彼の主張について、私見を述べてみたいと思います。
ん?
彼のように臨床経験豊かで、更にイロイロな事に通じた知の
巨星に反旗を翻すようなことをしでかすのかって
んな訳ナイっす。
大体彼は京都大学名誉教授、国際日本文化研究センター所長、
果ては文化庁長官まで勤めた方です。亡くなったとはいえ、
そんな大物だった彼に弓引くようなことはしませんぜ~。
私の私見ごとき、まさに蟷螂の斧っすから~。
ですから・・・
腹蔵なく私見を述べちゃいま~す
(述べんのか~い!)
『西洋人は自我を中心として、それ自身ひとつのまとまった
意識構造をもっている。これに対して、東洋人のほうは、そ
れだけでまとまりを持っていないようでありながら、実はそ
れは無意識内にある中心(すなわち自己)へ志向した意識構
造を持っていると考えられる』について。
ツッコミどころがないというわけではありません。そのツッ
コミはセコくない?と言われるかもしれませんが(汗)
『西洋人って誰?』という部分がそれです。
多分彼が強い影響を受けたのは、米英のアングロサクソン系
の人々の文化と、ドイツやスイスのゲルマン系の人々の文化
が主だと思います。
しかし、イタリア、スペイン、フランス南部などに住むラテ
ン系の人々、又ロシア、ポーランド、旧ユーゴ圏などに住む
スラブ系の人々のメンタリティーは、アングロサクソン系や
ゲルマン系の人々のと同じだとは考えづらい、と考えます。
ま~、御大も『西洋人って誰?』ということに関しては、実
は随分ボカして説明しています。しかし、彼が言う『西洋人』
というのは、アングロサクソン系やゲルマン系のことのみを
指している、と考えた方が良いと思います。
ラテン系やスラブ系などに関しては、彼の調査サンプルに含
まれない、と考えた方が良さそうですね。
でもこれは彼に対する批判ではありません。人間には限界と
いうものがありますから、全ての民族に目を配ることなどで
きないですからね~。
ま~、これは『東洋』に関しても同じで、インド人や中国人
みたいに強固(すぎて固陋と言いたくなることも多い)な自
我を有している人々と日本人とを同じ『東洋』でくくるのは
厳しいと考えます。
ま~、そういった留保付きであるならば、西洋人(というよ
りアングロサクソン系やゲルマン系)と東洋人(というより
日本人)との違いを図式的にを明らかにするのに、彼の考え
は有用だと思います(エラそう?)。
続きます。。
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