前回までのお話はこちらから
新学年を迎え
マルの学校やクラスメイトの保護者の方から
「マルくんヤバない?」
(私による意訳)
という心配をいただきました。
あっ
前出のお母様とは
「やっだマルくんのママだったの⁉️
ごめんなさいねええ!」
「こちらこそ何かあったら教えてくださいねええ!」
と、仲良くなりましたよ。
今度飲みに行く。
そろそろ胃痛もマックスになろうという頃
\あたしの心配が加速する!/
という
おもしろ養護教諭との面談へ。
やっと何が問題なのか判明するかも…
ちょっとした安堵も覚えながら
養護室に入室したのでした。
そして養護教諭の第一声。
それで、マルくん
\どうしたんですか?/
「いやあのえっと」
「先生方から連絡もらってて」
「マル大丈夫かって聞かれるんですけど」
「どうしてそう聞かれるのかさっぱりで」
「ご心配をおかけしているという事しか」
「ほんとそれくらいしかわからなくて」
「マルが何をやらかしているのか」
「そこら辺を教えてもらえるのかなって」
「把握した上で面談してくれるのかと」
「そんなイメージで今日来たんですけど」
「………」
「………」
「………」
「なんか… すみません」
「教諭陣から情報は来ているのですが、てっきりお母様が色々と把握されているのかと… テヘ」
養護教諭と話していくうちに見えてきたのは、今までは短時間の交流のみ、しかし今年度から授業などでマルと長い時間関わるようになった先生方が、マルの態度、例えば授業中に突然、本人も気づかぬうちに歌を歌ったり口笛を吹いたり、空想の世界に行っていたり体をガタガタさせたりするという状態にびっくりしたようだとの事。さらに何度注意をしても懲りずにやらかすので「早すぎる反抗期が来たのでは」と驚いた、という事のようです。
元担任は、それはそれはもう手のひらでマルを転がすかのようにうまく取り扱ってくれていました。どれくらいうまいかというと「あれ?なんだかマルがマトモに見えるぞ。療育に繋げなきゃと思っていたけど…?」と親が錯覚するほど。でも新担任となってからはそれもなくなり、素地が露出した事で余計に悪目立ち。元担任も自画自賛しない方なので自分の手腕の凄さに気づかず、あまりの変わりようにびっくりして連絡してくれた…というのが事の顛末のようです。
時は新年度が始まったばかり。教諭陣も連携に混乱があったもよう。
この一件、表面的にはマルを取り巻く大人たちによる、愛情深いが故のドタバタ劇のようにも見えますが、ああああ、マルに必要だってずっと思ってたのにすっかり抜け落ちているものを思い出しました。
そう、療育。
療育よ!
(次で最後よ)