前回の記事で、マルがバブちゃんの頃、自閉症スペクトラムを疑わせる行動があったと書きました。
疑われる行動のうち「自分がくるくる回ることを楽しむ」というものがあるのですが、マルも2歳半から3歳ごろ、楽しそう…と言って良いのか何なのか、よくわかんない集中しきった顔で回ってました もっと楽しくやろうよ…
私は仕入れた知識から、それで君が心地よいのならと散らかったものを脇に寄せて安全に配慮して見守りました。
くるくるまわってるな
一生懸命だねかわいいな
くるくる、くるくる…
くるくる回るのも堂に入りそうなころ。
いつの間にか足を振り子にして
ピルエットからのフェッテに進化していた
なんちゃって、なのは言わずもがな、なのですが、そのうち竹とんぼになって飛んでっちゃうんじゃないか。やめさせようにもめっちゃ真剣な顔。そしていつ倒れてもおかしくない拙さに、受け止め体制で構える脇汗な母…
フェッテというのはバレエの技術のひとつで、有名な場面は『白鳥の湖』の、黒鳥の32回転でしょうか。
マルのフェッテはもちろんバブちゃんの回転なので「グラン」がつくほどでもないし、せいぜい3、4回転が良いとこでしたが、それ以降バレエ漫画が大好きな私は折々にバレエをやってみない? くるくる回るの楽しいよ? なんてお勧めしたり動画を見せたりしました。
年長さんの時、幼稚園の仲の良い女の子に誘われて念願のその日はやってきたのですが、男の子がマル1人だけだったので 3ヶ月で辞めてしまいましたね。 3ヶ月目で男の子は自分だけだと(やっと)気づいたらしい。
いつの間にやらくるくると回らなくなってしまいましたが、バレエの先生もよく回れるね!すごいね!とたくさん持ち上げてくださっただけに残念な事です。
馬を水辺に連れて行く事はできても馬に水を飲ませる事はできないように、マルをバレエスタジオに連れていく事はできても鏡の前でうっとりとオリジナル満開で舞い出すのでバレエを習わせる事はできないと痛感したお話でした。