年長さんになって4月。
そしていよいよマルのエキセントリックさも花盛り
この頃幼稚園では何の脈絡もなく突然床にバターンと倒れ込み、まるで釣り上げられた魚のように高速でビチビチ跳ね回り、おもむろにびょ〜んとジャンプしながら立ち上がったかと思うと、さらに今度は小さく細かくジャンプしながら徘徊するという謎の動きの楽しさ(?)に目覚めた(?)ようです。
まわりの優しい子どもたちも乗ってくれたようで みんなで釣り上げられた魚、からの魚のキョンシーごっこがちょっと流行ったりもしたそう。
楽しくて良かったね…でもマジびっくりするからヤメテほしい
クラスメイトのママだけではなく他クラスのママからも「うちの子も真似して家でもやってるよ〜」って言われて脇汗でした。イケママ(イケてるママ)ならなんて答えたんだろう。私は「は…ははは…」って苦笑いしかできんかった…
4月に申し込んだ児童精神科は初診が6月初めに、就学相談は6月中旬となりました。
私立小学校の受験は、早いご家庭は年少さんの頃から備えているんだそう。柳町五丁目家は年長になって初めて意識しだした遅いスタート組なので、学校を知ることから始めつつ、データを高速で分析しつつ。最愛のアスペルガー夫、もうさすがアスペルガーというか、情報分析が速いわ正確だわで、余計な想像力を入れない分、これ売れるんじゃないってくらい素晴らしいエクセル表ができました。助かるわ〜
私はというと、夫が苦手な、学校を取り巻くエモーショナルな部分を解析。私にとっては意外なところで夫に惚れ直せて、小学校受験を視野に入れてよかったなーと思えた出来事でした。
そしてマルは、とりあえず小規模の塾へ通い始めました。
塾は、いわゆるお受験塾なのですが、本当に通わせて良かった
小規模少人数かつベテランの先生なのですが、マルが間違えても全くプレッシャーを与えない。マルの挙動が不審でも、授業に影響しないなら気にもしない(言い方を変えるとわざと構わない←相手にしない事で、マルのテンションが上がるのを予防してくださった)。でも細部までちゃんと見てくれている。さらに塾のルールの下、マルは楽しく学べている。幼稚園ではぼっちの時が多いマルが、楽しい楽しいって嬉しそうにしている
下手すると周りの子を巻き込んでしまうパワーがあるマルだけに、さらに大きな、プラスのパワーで場を支配してくれる先生で本当に良かったと思いました。
しかし通い始めてしばらく経った頃、ぼくってほかの子となんか違うと気付いたようです。足が勝手に動いてじっとしてらんない なんで💦
この事を、マルは「みんなは遠足に行って良いよって言われているけど(言われた通りにしっかり苦もなく長時間椅子に座っていられるから)、ぼくだけ行っちゃダメって言われているみたいだ(頑張りたいし実際頑張っているのに、足や体が勝手に動いてじっとし続けられない)」という言葉で表現しました。
私の意訳も添えてみましたが、きっと当たり前にできると思っていた事、当たり前に享受できると思っていた事が、どうして僕にはこんなに困難なのだろう?って自分で自分に驚いたんだと思います。
みんな私語もしない、座り続けている。マルも同じく私語はしないし座り続けていて、言葉で表すと同じ事をしているのですが、マルだけまるで暴れ馬に乗っているかのように体が揺れるんですね。そしてそれを抑えようと必死なのか、顔を真っ赤にして大汗をかいている。
私も、他の子とちょっと違うのかな? でも違うとはっきり断定しても大丈夫かな? というような揺らめきレベルだったのが、これは何がどうなってこうなっているのかしっかり知ったほうがいいやつだと痛感した場面でもありました。
思い返せば発達相談でも、私の訴えは「お母さん考えすぎよお!」「でも心配なら親子教室(発達を促したりするワークショップのようなやつ)紹介するわヨ」っていなされてきましたし、紹介された親子教室の心理士さんも「確かに個性的ね!でもやっぱりお母さん考えすぎよお! 個性的だけどね!いっぱいいるわよこんな子!安心してネ」って言ってた。
そっかー、他にもいっぱいいるならだいじょうぶかー
子どもってこんなもんなのかー、じゃあ悩んだりあれこれ考えるのやーめよっと
ってならなくて本当に良かった
こんなふうになる子って他にもいっぱいいないし? 問題を解くたびに、教室中の何人もの子がガタガタ体をゆらし、顔を真っ赤にして、頭から湯気が出そうなくらい汗かくわけないし?
こういった、幼稚園や家、公園なんかでは条件が揃わないために見られない姿。これがわかっただけでも塾に通わせてよかった
発達相談の方も、親子教室の心理士さんも、その相談した時のマルの様子しか見る事ができません。その時与えられた条件から、自身の経験に基づいて私に親身に寄り添い、私を安心させようとしてくれた(はず)(たぶん)。夫はその特性ゆえ、主語が自分なのでね…
ものごとの理解や判断を身内だろうが夫だろうが人任せにしちゃいけないし、自分の直感を信じたほうが楽なんじゃないかな
ってお話でした