MT-01の車検が完了したと連絡があったので、今日引取に伺う事にしました。11時に自宅を出発。




先ずは駐輪場へ。自宅で保管していた防犯ロック類を予め置いておきます。

防犯ロックとバイクカバーの総重量は、多分30kgくらい。自宅から離れた位置に駐輪しているので、不安を和らげる為にどんどん防犯設備が増えています。私のMT-01は施錠状態から走り出すまでに鍵が5本必要…




ではYSPに向かいます。

電車で行けばあっという間なのですが、今回も徒歩を選択しました。直前まで雨が降っていましたが、タイミング良く止んでくれています。




4kmほどの道のりですが何度も往復しているので、ナビ無しで行けるようになりました。

次の車検の頃、私は都心に居ません。引っ越し先の付近には別のYSPがありますが、どうしようかなぁ。




予定より少し早く到着しそうだったので、最寄りのモスバーガーでコーヒーを。しっかりしたマグカップで提供してくれるのが有り難いです。




定刻になったので引取へ。

その前に、気になるバイクがショーウィンドウに飾ってありました。




コレ。デウスエクスマキナのコンプリートバイクで、ベースはSR400。

世界限定6台。ほぼワンオフに近いカスタマイズが施された逸品で、価格は265万円と非常に高価。SR400の面影を残しつつ、手が入っていないパーツがエンジン以外ほぼありません。フレームすら加工されている本気っぷり…



個人的に、SR400は「最後の一台にしたいバイク」部門でぶっちぎりの一位です。

この価格は流石に買えないけど、いつか欲しいなぁ。





そんな事を考えつつピットを訪れ、無事引取となりました。




費用は10万円ちょっとと、やや高価でした。これには理由があります。




以前の記事で「消耗品以外のパーツ交換はナシ」と書きましたが、YSPの方の勧めで2つ交換しました。

一つはクラッチマスターです。クラッチレバーを握る力を油圧に変換する為のパーツですね。




ニッシン製の純正部品です。

YSPの方曰く「最も枯渇が心配な駆動系パーツの一つ」だそうです。ホース接続金具との劣化具合の差が少し気になりますね…次の車検で金具も交換しようかな…




もう一つもクラッチ関連で、ミッション側に付いているクラッチレリーズです。部品のロット違いによるものか、少し荒々しい塗装の仕上げになりました。

内部にスプリングが内蔵されており、マスターシリンダーで発生した油圧をクラッチ内部のストロークに変換する為のパーツです。




今回のパーツ交換は「パーツのリフレッシュでフリクションを最低限にし、クラッチ操作を少しでも軽くしたい」という目的でセレクトされています。

私のMT-01はバーネットの強化クラッチを組んであるので、殆どのライダーをドン引きさせるクラッチの重さなのですよね…




トルクの塊の様な1,670cc空冷Vツインを抱えるMT-01は、元々クラッチが重めです。スリッパークラッチは未装備…

そこに更に強化クラッチを組んでいるので、スリッパークラッチ付きのリッターバイクが250ccクラスに感じるレベルです。「左利きで良かった」と思った、数少ない経験の一つですね。


これら2つのパーツ交換に、工賃込みで2万円ちょっとかかりました。




現在の走行距離は28,711km。次の車検の時には何kmになっているだろうか。

さて、早速走ってみます。




GoProを携行していたのですが、固定ネジを忘れてきました。今日の記事に動画はありません。

クラッチですが、明確にレバー操作が軽くなりました。圧着力の変化は無く、ガツンと繋がります。これは効果絶大…この軽さなら渋滞も怖くありません。




真っ直ぐ帰宅し、自宅でシートバッグとトップケースを積み込んで駐輪場に到着しました。

シートバッグの中身はアレです。




DAMの社外サイレンサーですね。戻し作業を行います。




ササッと右側を仮装着。

次は左側なのですが、ここでトラブルが発生しました。




マフラーリングを固定しているボルトをなめてしまい、外せない事態に…不注意に起因するあるあるです。




輪ゴムを挟み込む定番の対処法は効果ナシ。プライヤーで挟んだりラチェットの根元で叩いたりしましたが、徒労に終わりました。

現状の工具では外す事が出来ません。まいったな…




仕方なく、マフラーが左右で異なる変な状態のままホームセンターへ。




インパクトドライバーとハンマー、ネジに対応するビットを購入しました。総額6千円くらい。

後で気付いたのですが、自宅にはキャンプ用のペグハンマーがあります。約2千円、無駄な買い物になってしまった…




ビットをセットしてボルトにあてがい、インパクトドライバーの柄をハンマーで叩きます。これで新しい溝を作るのと、摩擦が最大になった瞬間にボルトを回す力が働きます。

無事、なめてしまったボルトを外せました。




左のボルトがなめてしまった方ですが、右の方も6角形が曖昧になっています。

対角3mmの6角ですが、掛かるトルクを考えると役不足ですね。なるべく目立たないように選択した頭部のコンパクトなボルトですが、裏目に出てしまいました。




なので、対角5mmのボルトに交換。コイツなら簡単になめてしまう事は無いでしょう。サイズはM5×15です。


この後暗くなり始めてしまったので、仮装着が終わったタイミングで一旦帰宅する事にしました。普段なら完了するまで続行するのですが、センター合わせの繊細な作業が残っています。

昼食を抜いて空腹だったので、イライラしたまま作業するのは失敗の元と考えました。




夕食後に再び駐輪場へ。

満腹の胃袋に食後のコーヒーを流し込みつつ、作業を再開します。




先ずはセンターのズレが酷い左側から。かなり左上に寄ってしまっています。




位置の調整は固定ボルトにかませているワッシャの枚数と、ボルトの締め付け具合で調整します。

ワッシャの枚数で大まかにセンターを取り、微調整を締め付け具合で行う感じですね。




…ちょっと上側に寄ってしまいましたが、あまり締め付けトルクを弱めるとガタ付きの原因になります。

さっきより大分マシになったので、コレで良しとしましょう。



続いて右側。僅かに右に寄っていますが、まぁこんなもんか。

写真は完全な正面から撮影しているので目立ちますが、普通に見る分にはそれほど気になりません。




普通に見るとこんな感じ。

割と目立たないでしょ?これで作業は完了です。




車検は満タン。

また2年、コイツと色んな場所に行く予定です。




…結構疲れたな。しかし趣味に没頭する時間は、何物にも替え難い楽しい時間でもあります。

乗って良し、眺めて良し、磨いて良し、イジって良し。バイクって楽しい趣味です。