長年愛用している財布。
ですが、長年の使用で大分くたびれてきました。最近買い替えを考えています。
柄でお分かりかと思いますが、ルイ・ヴィトンのダミエ長財布ですね。フランスのパリに本拠を置くファッションブランドである事は、言うまでも無いでしょう。
2016年に購入してから7年以上使い続けてきました。
ハワイの正規店で購入したと記憶しています。
当時の私は寿命を削っていそうな労働時間の長さと引き換えに、金銭的な余裕は結構あったんだよなぁ…
長年愛用してきたこの財布ですが、前述の通りくたびれてきています。
ビニールレザーの外装にはヒビ割れと縫い糸の脱落が見られます。
補強のステッチを入れてこれまで凌いできましたが、ビニールレザー自体のヒビ割れは素人にはどうしようもありません。
*黒塗り部分は、私のイニシャルが刻印されているので伏せさせて頂きました。
内装は端部のレザーが擦れて毛羽立ってしまっています。
もしかしたらリペア出来るのかも知れませんが、月日の経過を感じさせる部分です。
内装も一部、縫い糸が脱落しています。
ここも補強のステッチを入れましたが、素人芸なので直ぐに再発してしまいました…
そんな訳で、財布の買い替えを検討中。
当初は今使っている物に愛着があるのもあって、同じルイ・ヴィトンの物にしようと考えていました。
「出典:LOUIS VUITTON ホームページより引用」
10万円超かぁ…私が購入した時は免税で7〜8万円くらいだったと記憶しています。
この7年で私の価値観も大分変わりました。そこまで出費して見栄を張る気分にはなれず…
なので、今の私の感性に沿った財布を一から探す事にします。
色々検討し、下記の条件で探す事にしました。
①小銭入れ付きのラウンド長財布
②スーツに合わせられるカラーとデザイン
③②を満たしながら、少しの遊び心も備える
④内外装は本革(可能なら外装はコードバン)
⑤ブランドは問わない
⑥縫製等各部の作りが私の基準を満たす事
⑦予算は5万円
⑤の「内外装は本革(可能なら外装はコードバン)」についてのみ、少し掘り下げてみます。
コードバンとは馬のお尻から取れる革の事であり、その希少さと高価さから「革のダイヤモンド」とも呼ばれています。
希少かつ高価な理由は色々あるのですが、ざっくりまとめると1頭から少量しか採取出来ず、皮を革とする製法に熟練を要し、かつ馬の食肉の流通量が少ないからとなります。
我々が使っている革製品の殆どは、食肉の副産物として採取されたものです。
圧倒的に牛革の流通が多く、馬革はそれだけで希少となりますし、その中のお尻部分からしか採取出来ないのがコードバン。なんなら馬のお尻の皮でもコードバン層が存在しない個体も居り、その希少性に拍車をかけています。
そんなコードバンの単価は、牛革としては高価なセミアニリンレザーの10倍を超える事もあります。
「出典:GANZO ホームページより引用」
希少かつ高価なコードバンですが、最たる特徴として美しさと堅牢さが挙げられます。
繊維の密なコードバンは独特のツヤを持ち、滑らかな手触りから財布に使用される事が多いです。
そして強度は牛革の3倍にもなる為、長期間の使用に耐える点も財布に適しています。
そもそもコードバンは馬にとっての死角である、後方からの肉食獣の攻撃から身を守る為に形成された進化の証でもあります。そんな経緯からもコードバンの堅牢さが想像し易いですね。
「出典:GANZO ホームページより引用」
コードバンについて解説したところで、候補を探してみます。上の写真はGANZOというブランドの内外装にコードバンを使用したモデルですが、お値段が…
コレを購入したら、財布に入れるお金が無くなってしまいますね…完全に予算オーバーです。
「出典:土屋鞄製造所 ホームページより引用」
外装のみコードバン+内装を牛革にすればお値段を抑えられますが、それでも予算オーバー…
内装をファブリックまで妥協して、ようやく予算内に収まる商品が出てきました。というか、ちょっと安過ぎるような…
…内装のファブリックはともかく、小銭入れのファスナーがダメな気がする。スライダーの形状から、YKK製品では無いと推測しました。
開閉するファスナーの持ち手の縫製もキレイでは無いなぁ…宣伝用写真は特にデキの良い製品を使うのが定石ですが、このレベルでは私は満足出来ません。
初動の手応えはあまり良くないですが、検討を続けようと思います。
財布は「お金の家」。運気とか風水とかには関心の薄い私ではありますが、人に見られても恥ずかしくない程度には拘りたいと考えています。