今日、VISAのポイントで交換したギフトカードが届きました。



総額15,000円分。

このくらいまとまった額ならば使い途は色々ありますが、今回は予め目星を付けてあります。


 

ヘッドホンの更新ですね。今私が所有しているヘッドホンは2本ありますが、それぞれ8年前と4年前の購入です。

今回の更新を機に8年前のヘッドホンは破棄し、4年前のヘッドホンはピアノ用に回す予定としています。



4年前のヘッドホンはピアノ用にする前にもう一度イヤーパッドを交換し、寿命の延伸を図ります。7,700円と高価でしたが、いつ市場から消えるか分からないので既に注文済み。

ピアノは有線接続なので、バッテリー寿命は考慮する必要がありません。新しいヘッドホンを購入しても、まだまだコイツには活躍して貰います。



そんな現時点でメインとして使っているヘッドホンは、デンマークに拠点を置くBang&Olufsen(以下B&O) のH9 3rd GENという機種です。購入時の価格はおよそ6万円でした。

非常に高音質で気に入っており、4年間ほぼ毎日使用してきました。今回はバッテリーやスピーカー部の劣化に起因する更新となります。


検討するヘッドホンの条件は

①ミドルハイ(4〜6万円の価格帯)

②ワイヤレス接続

③有線接続も可能

③ノイズキャンセリング搭載

④スーツに合わせられるデザイン

⑤好みの音質(中高音帯が高精細)

となります。



お天気が保ちそうだったので、ロードバイクで出動します。

真夏は暑くて全然乗る機会がありませんでした。抜けていたエアを久々に充填し、お出かけです。



今日の都内は風が強く、ロードバイクが気持ち良い日和でした。

やってきたのは秋葉原。品揃えの豊富なヨドバシカメラで候補を物色します。



先ず視聴するのはB&OのH95。

こちらは今使っているのと同じB&O製のヘッドホン。B&O社の95周年を記念して製造されたフラッグシップモデルで、価格も11万円超と堂々たるものになっています。

初っ端から予算オーバーですが、正直ここまでハイエンドな品を購入するつもりはありません。興味本位ですね。


試聴してみましたが、圧巻の音質…ギターの弦に指が触れた瞬間の音も鮮明に聴き取れます。同じ音源でここまで変わるのか…と驚きを隠せませんでした。



細部の質感も、メタルとレザーを多用した極めて高いもの。

はっきり言って欲しい…!のですが、私と音楽の距離感は非常に近く、何処に行くにもヘッドホンを携行しています。11万円超のヘッドホンを普段使いするのは気が引ける…



そんな訳で、次に視聴するのは同じくB&OのHX。こちらは今使っているH9 3rd GENの後継機種ですね。Xは10の意味です。

価格も十分射程圏内。今回の更新における筆頭候補となります。



今使っているH9 3rd Genを左側に置いてみました。

デザインはかなり似ていますね。面白味が無いと言えばそれまでですが、長年B&Oを愛用してきた身としては安心感があります。


試聴してみましたが音質はいつものB&Oで、私好みの中高音が高精細なものです。ただ、あくまで予想の範囲内で感動もガッカリも無いというのが正直な感想ですね。


特筆すべき点として、音量に関しては明確にHXの方が大きく鳴る傾向がありました。無駄に音量が上がっても意味が無いので、この点はマイナスポイントとなります。個人的な好みは最大音量にして「1時間以上はこの音量で聴きたくないな」と感じるレベル。



そしてH95とHXの違いですが、価格が倍近いのでH95の圧勝なのは間違いありません。

この音質に倍の予算を費やせるか…私の経済状況からすればNOですが、私の耳はYES!と言っています。


ここからは他メーカーの機種を試聴していきます。色々試したのですがその中でも候補たり得る、気になったモデルのみをご紹介します。



次に試聴したのは、ゼンハイザーのモメンタム4。

ゼンハイザーはドイツのメーカーで、元々ハイエンド系に強いメーカーというイメージでしたが、最近は手頃なモデルも豊富な印象です。


こちらは低音強めの味付け。これはこれで素晴らしいのですが、もう少しフラットな味付けが私の好みですかね。私の場合、音楽だけで無く動画視聴やテレビとの接続も行うので、強い低音がデメリットになる事もあります。



次はマーシャルのMonitor Ⅱ。

マーシャルといえば音楽を嗜む方ならアンプのイメージが強いと思いますが、ヘッドホンも製造しています。イギリスのメーカーですね。



コイツはデザインが猛烈に好みです。

電源スイッチは真鍮っぽい金属製で派手めですが、全体的に見れば落ち着いています。またイヤーパッドの硬さが個人的に好みでした。柔らか過ぎない、やや硬質なタイプです。


音質も及第点といったところで、かなりフラットな聴こえ方ながらやや低音が強めという印象。中高音の伸びがもう一段欲しいと感じつつも、この価格なら十分に納得出来ます。



次はSHUREのAONIC 50。

3色から選べるのですが、写真のブラウンが好み。全体的に大柄で持ち運びは不便そうですが、その分音の広がりを感じられました。


ただ、少し高音が苦手という感想になりました。シャリシャリ系の音の表現が雑な印象です。

まぁ高音域が得意なB&Oを普段使いしている私の意見なので、多くの方は気にならないとは思います。



気になった点として、細部の質感は低めでした。

ステッチに頼りない細さの糸を使っていますし、試聴機は一部が剥げていました。

私の場合かなり雑に使うので、この点がマイナスポイントになります。



次はソニーのWH-1000XM5。

ソニーのノイキャンは定評があり、この機種もかなり緻密に雑音を制御している印象です。騒がしい店内でも、かなり雑音を消してくれていました。


音質は…ノイキャンのオンオフで結構変わる印象です。オフなら納得の音質ですが、オンにすると極高音がスカスカ気味になる印象。私は基本的にノイキャンをオンにして使うので、この点が少し気になりました。



あと、デザインが安っぽい。

プラと合皮?が多用されており、個体差かも知れませんが力を入れると軋み音が出ます。マットな塗装は質感を高めてくれますが、傷が付き易いような気がしました。


それでもノイキャンの効果は私史上最高のデキ。流石ソニーと言わざるを得ないクオリティでした。



最後にご紹介するのが、ヤマハのYH-L700A。

私の知る限り、ヤマハのワイヤレスヘッドホン初のハイエンド帯の機種です。




若干の予算オーバーとなる機種なのですが、思い入れのあるメーカーなので候補入りしています。

まぁ4千円くらいなら誤差の範囲でしょう(笑)。



やや大柄で無骨なデザインですが、全体的な質感は高め。ファブリックとレザーとメタルがバランス良く配されている印象です。


この機種は少し変わっていて、音楽再生に重点を置いていない点がこれまでの候補と異なります。



ヘッドホン自体にプリセットのイコライザーが搭載されており、切り替える事でそれぞれのコンテンツに最適化された音を出力します。

ホームシアターをヘッドホンで再現している感じですかね。有線接続では完全な、ワイヤレスでも擬似的なサラウンド体験が出来ます。


全てのサラウンドモードを試した訳では無いのですが、確かにワイヤレスでもサラウンドっぽく聴こえる。音質はモードによってかなり変わるので、一括した評価は難しい印象でした。少なくとも音楽再生においては、B&O超えの音質ではありません。


ただ私はヘッドホンを動画視聴やテレビにも使っているので、このコンセプトは私の使用環境に合っているかも知れません。



色々試しましたが、今日は購入に至らず。価格と性能のバランスが、どれも横並びの印象でした。


この価格帯のヘッドホンは基本的に、どれを購入しても大きく後悔する事はありません。それぞれに特有の味付けこそありますが、アベレージのレベルがある程度担保されている為です。


ヘッドホン沼にハマった私にとって、今以上の感動を得たければミドルハイでは無く、ハイエンド帯に突っ込んでいくしか無いのかも…



「出典:ゼンハイザージャパン ホームページより引用」

ただこの沼はメチャクチャディープ。質を求めれば、幾らでもお金を費やせる世界です。

極端な例ですが私の知る限りのヘッドホンの最高峰、上写真のゼンハイザーHE 1は、専用アンプ込みで定価700万円超となります。


「知らない方が幸せな世界」ってのがあるんだよなぁ。今日少しだけ扉をノックしてしまいましたが…



個人的にヘッドホンって消耗品なので、10万円ですら私にとっては敷居が高いです。
ただそのレベルに足を踏み入れるなら、今はタイミングが良いのも事実。B&OのH95が2020年発売なんですよね。

前述した通りH95はB&O95周年のモデルなので、あと2年待てばB&O100周年のモデルが発表される筈です。予想ですが、コスト度外視のハイエンド品が数量限定で販売されると踏んでいます。

アニバーサリーイヤーの製品はメーカーも相当に気合を入れて臨む筈…今このタイミングでの更新を諦めて、2年間予算を上積みしてからB&Oのフラッグシップモデルを購入するというプランもアリかも知れません。


選択肢が多く非常に悩ましいですが、検討を続けようと思います。