今日は用事があったので、晴れの休日ですがMT-01には乗らず。クラッチが滑る症状が時折出ているので、少し勉強がてら調べてみる事にしました。
「クラッチが滑る」とは「アクセルを開けても加速せず、回転数だけが上昇する」という症状を指します。私の場合は高速走行中の追い越し加速時にこの症状が出ています。

CVTの自動車でアクセルを全開にしたような印象ですかね。それの酷いバージョンがクラッチ滑りの症状と言って、当たらずとも遠からずかと思います。
MT車の比率が高い欧州でCVTが普及しない理由に、この「クラッチが滑った時と似ているフィーリング」が挙げられるとか…


クラッチの滑りは急速に進行し、最終的に発進不可能になってしまいます。
旅先で発進不可能になってしまう…特にレッカーが来るまで時間がかかるor携帯が繋がらない場所が多い北海道でソレが起きてしまったら…あまり考えたくありません。

多くの場合、クラッチ内部の「フリクションプレート」や「クラッチプレート」という部品が摩耗限界を超える事で発生します。
MT-01でこれらのパーツが収まっているのは車体左側下部。2つある丸の大きい方になります。

クラッチはオイルに浸されているので、カバーを開ける=オイル交換が必要になります。
素人の私には手に余る部分なので、対策はYSPに依頼する予定。YSPの方と電話で話したところ「摩耗以外に原因があるかも知れないので、一度確認してから部品発注をしたい」との事でした。

私も気になって調べたのですが、YSPの方はコレを疑っているのでは?という情報を得られました。

「出典:
https://jidoshaseibishi.com/2G/2014_03/16/16.html より引用」
その部分はクラッチの圧着方式。MT-01のクラッチは「ダイヤフラムスプリング式」が純正採用されています。
上の写真がダイヤフラムスプリング式クラッチの図解なのですが、注目して頂きたいのが真ん中のお皿みたいな部品です。

コレですね。切れ込み部分が押され、元の形に戻ろうとする反力を使う「板バネが同心円上に複数ある」ような形式です。

どうもMT-01はこの部品がへたり易く、そうなる事でクラッチが滑るのと同じ症状が出るらしいです。
「莫大なトルクを受け止める都合上、他の部分を保護する為に敢えてこうしてある」という可能性もあり得なくは無いのですがこの症状を我慢するのも、高頻度で部品を交換するのもちょっとイヤかな…

「出典:http://ca2.jp/sub138.htm より引用」
対策として、社外品の導入が挙げられます。
へたり易い純正ダイヤフラムスプリング式から、コイルスプリング式クラッチに変換するキットがあり、これに換装するのがMT-01乗りの間である種定番になっているそうな…

「出典:https://mall.fc2.com/item/edirect10/885/ より引用」
アメリカのメーカーであるバーネットの商品が有名みたい。今も入手可能なパーツです。
これに換装して症状が改善したという先人のレビューが多くありました。圧着力が純正部品より高くなるので、走行フィーリングの変化も期待出来そうです。

とりあえず販売している企業に問い合わせをしました。YSPと相談しつつ、対策を実行する予定です。

北海道旅行に先立っての重整備ですが、整備だけで15万円くらい吹っ飛びそう…
MT-01がコスパ最悪のバイクに思えるかもですが、私の中ではパフォーマンスが飛び抜けて高く、コストに見合っていると考えています(笑)