茅葺屋根を作り直す。(1) | 16番ゲージレイアウトのこと..など

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16番ゲージの鉄道模型レイアウト・白縫鉄道川正線の制作記です。

 水路の試作結果に気を良くして、水路の造形に着手したものの、資材不足で工事が中断してしまいました。この件はいずれ詳しく書きますが、まだ資材の届かない週末、ストラクチャーの不満解消に着手しました。

 ストラクチャーの不満とは、「茅葺屋根の大きさ」です。

 

 当鉄道には茅葺農家が4軒ありますが、最後に作った1軒を除き、いずれも茅葺屋根のボリュームが不足しています。

 例えばコレ、瓦葺入母屋の箱棟(※)を載せた茅葺屋根はちょっと面白い形態ですが、やっぱり屋根全体が小さすぎます。

茅葺農家1瓦葺入母屋の箱棟

 

 本来の茅葺屋根は、以下の写真にように大きなものです。

Old house of Tsuruga 

Alpsdake, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

  Thatched roof house (29063438804) 

Raita Futo from Tokyo, Japan, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons

 

 そこで、私の農家も、屋根のボリュームアップを図ることにしました。

 まず、立面図を描き直します。

 黒が竣工時の立面図、赤が今回作り直す立面図です。

茅葺農家1の立面図

 立面図を描いたら、それを基に展開図を起こします。

茅葺農家1の新たな屋根展開図

 屋根の素材はペーパーです。今回は、KOKUYOの「ぶ厚いコピー用紙(厚さ:0.28ミリ)」を使いました。折り曲げ部の構造はこんな感じです。

 屋根の形ができました。

茅葺農家1屋根生地新製

 

 試しに、別の農家の箱棟を載せてみると・・、うん! 立派な茅葺屋根になりそうです。

茅葺農家1屋根生地に仮箱棟設置

 

 続いて、この農家の屋根も作り直します。

茅葺農家2切妻瓦葺箱棟

 

 形態を変えたわけではないので、分かりにくいですが、少し大きくなりました。

 トタンの箱棟は、長屋門のものを仮に載せました。長さが合わないので、写真を加工しています。

茅葺農家2新製屋根生地&仮トタン箱棟

 

 最後にもう一つ、これも作り直しましょう。

茅葺農家3竹簾巻

 

 よ~し! 良い感じですね。

 箱棟は、前の農家と同様です。

茅葺農家3新製屋根生地&仮トタン箱棟

 

 これで長年の懸案のひとつが解決できそうです。

 そもそも、茅葺屋根をなぜこんなに小さく作ったのか? 理由があった筈なんですが思い出せません。

 一番古い農家は2017年に作ったようです。当時は駅構内以外のシーナリィに凝るつもりはなかったので、ストラクチャーも、あまり目立たないように小さく作ったのかな?

 

 さて、拙ブログには、ここ暫らく車両が登場していません。

 本日は、久しぶりにレイアウトのスイッチを入れたので、最後は鉄道模型のブログらしく、蒸気機関車の動画で締めくくります。無理やり一分間に収めたので、良くできていないのはいつもの通りです。

 

 本日も、ご訪問ありがとうございました。

 

※ 茅葺屋根の「棟」とは、両側から積み上げた茅がぶつかるところで、ここををしっかり埋めないと、雨漏りや、風の影響を受けます。棟を埋める形の一つが「箱棟」です。この他にも「置千木」や「竹簀巻き」などがあるそうです。