水路の試作結果に気を良くして、水路の造形に着手したものの、資材不足で工事が中断してしまいました。この件はいずれ詳しく書きますが、まだ資材の届かない週末、ストラクチャーの不満解消に着手しました。
ストラクチャーの不満とは、「茅葺屋根の大きさ」です。
当鉄道には茅葺農家が4軒ありますが、最後に作った1軒を除き、いずれも茅葺屋根のボリュームが不足しています。
例えばコレ、瓦葺入母屋の箱棟(※)を載せた茅葺屋根はちょっと面白い形態ですが、やっぱり屋根全体が小さすぎます。
本来の茅葺屋根は、以下の写真にように大きなものです。
Alpsdake, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
Raita Futo from Tokyo, Japan, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons
そこで、私の農家も、屋根のボリュームアップを図ることにしました。
まず、立面図を描き直します。
黒が竣工時の立面図、赤が今回作り直す立面図です。
立面図を描いたら、それを基に展開図を起こします。
屋根の素材はペーパーです。今回は、KOKUYOの「ぶ厚いコピー用紙(厚さ:0.28ミリ)」を使いました。折り曲げ部の構造はこんな感じです。
屋根の形ができました。
試しに、別の農家の箱棟を載せてみると・・、うん! 立派な茅葺屋根になりそうです。
続いて、この農家の屋根も作り直します。
形態を変えたわけではないので、分かりにくいですが、少し大きくなりました。
トタンの箱棟は、長屋門のものを仮に載せました。長さが合わないので、写真を加工しています。
最後にもう一つ、これも作り直しましょう。
よ~し! 良い感じですね。
箱棟は、前の農家と同様です。
これで長年の懸案のひとつが解決できそうです。
そもそも、茅葺屋根をなぜこんなに小さく作ったのか? 理由があった筈なんですが思い出せません。
一番古い農家は2017年に作ったようです。当時は駅構内以外のシーナリィに凝るつもりはなかったので、ストラクチャーも、あまり目立たないように小さく作ったのかな?
さて、拙ブログには、ここ暫らく車両が登場していません。
本日は、久しぶりにレイアウトのスイッチを入れたので、最後は鉄道模型のブログらしく、蒸気機関車の動画で締めくくります。無理やり一分間に収めたので、良くできていないのはいつもの通りです。
本日も、ご訪問ありがとうございました。
※ 茅葺屋根の「棟」とは、両側から積み上げた茅がぶつかるところで、ここををしっかり埋めないと、雨漏りや、風の影響を受けます。棟を埋める形の一つが「箱棟」です。この他にも「置千木」や「竹簀巻き」などがあるそうです。