セメント瓦の塗装
給水塔に水を送るポンプ小屋の屋根を、長年、未塗装のまま放置していました。
ずっと気にはなっていたのですが、最近になって、ようやく塗装することができました。
他のストラクチャーと同じく、瓦はペーパー製です。未塗装の状態で分かる筈もないですが、この瓦はセメント瓦のつもりです。
粘土瓦(左)とセメント瓦は、色合いが全く異なります。
粘土瓦は、古くなっても”銀色の輝き”を感じることができますが、古いセメント瓦は、煮染めたような艶消しの灰色です。この写真では分かりづらいでしょうが、私の眼には、古いセメント瓦の灰色の下に、黄土色が透けて見えるような気がします。
そこで、まず、全面に黄土色を塗ります。
塗料はアクリル絵具です。
白と茶色で、所々にニュアンスを付けます。
この段階では荒唐無稽な色合いに見えますが、次の工程で、少し色が剥げて落ち着くので、気にする必要はありません。
全体に、黒のウオッシングを施します。
ウェザリングの際のウオッシングに比べると、かなり濃いめに溶いています。
黒のウオッシングが乾く前に、白を塗ります。
白の塗り方の説明が難しいのですが、”少し水を含んだ絵具を筆で押し付けていく。”と言えば、ご理解いただけるでしょうか。
乾燥したら、こんな感じになります。
セメント瓦の感じが出せたでしょうか?
色合いは今一つな気がしますが、粘土瓦(↓)との質感の違いは表現できたと思います。
瓦の作り方や、粘土瓦の塗り方は、こちらの記事をご参照ください。
ストラクチャー配置の変更
以前の記事に書いたとおり、ダイヤ運転の都合により、機関庫線を浦之津駅の発着線として利用していましたが、これがどうにも気持ち悪いので、機関庫の位置を動かしました。
機関庫を南側の側線上に動かし、給水塔も南に動かしました。
これで、機関庫から旅客列車が発車するという気持ち悪さが解消されます。
長年親しんだ配置を変えるのは抵抗もありましたが、機関庫と給水塔を動かしたおかげで、運転台から見える空き地が少なくなり、鉄道施設の密度が高くなったように見えます。結果オーライですね。