ようやく新型高速時計が完成しました。
鉄道模型にダイヤを導入すると、高速で時を刻む時計が欲しくなります。
模型は、実物に比べると駅間距離が圧倒的に短いからです。
ネットで調べてみると、Model Railroad Fast ClockというGoogle Playのアプリの他、いくつか高速時計の事例がありました。
私もそれに倣って、一定の高速で進む時計を作ったのですが、実際に運転すると、どうもしっくりきません。
列車の走行中は良いものの、発車や停車、機回しや入換の際に、時間が早く進んでしまうことが腑に落ちず、感覚的に馴染めなかったのです。
そこで、下図のような考え方に基き、エクセルVBAで新型高速時計を作りました。
今回は、この時計を紹介します。
列車のダイヤに合わせて表示速度を変える時計を動かすには、列車ダイヤを参照しなければなりません。このため、二つのエクセルシートを作って、一つに列車ダイヤを入力し、もう一つのシートに時刻を表示するようにしました。
列車ダイヤは、下図のとおり、列車番号ごとに、発時刻、着時刻、発時刻・・・と入力していきます。この他、このシートでは、図Aの(1)~(4)の数値を自由に設定できますが、説明は省きます。
ここで、実際の時計の動きをお目にかけることにします。
最初の動画は、711列車が浦之津から筑紫増川に到着し、再び発車するまでの時刻表示です。
アメブロの動画制限時間に収めるため、全体の倍率を24倍、リアルタイムの時間を5秒、激変緩和時間を10秒、停止時の倍率を10倍に設定しています。
最後の動画は、高速時計に合わせて実際に列車を動かしたところです。
712列車が筑紫家野を出て筑紫増川に到着するまでの動画になります。
動画制限時間に合わせて爆走させましたが、発車時の時計の進み方はもっと遅くした方が良かったですね。
さて、この時計を使っての運転は非常に楽しいですし、時計の機能にも満足してはいるのですが、一定の速度で進まない時計には大きな矛盾もあります。
1本の列車しか動かさない時は見て見ぬ振りができますが、前回の記事で言及した気動車の分割運転などのように、2列車を同時に動かそうとすると、一気に矛盾が噴出します。そのあたりのことは、次回書いてみたいと思います。