再び、鉄道模型用の高速時計について(2) | 16番ゲージレイアウトのこと..など

16番ゲージレイアウトのこと..など

16番ゲージの鉄道模型レイアウト・白縫鉄道川正線の制作記です。

 ようやく新型高速時計が完成しました。

 鉄道模型にダイヤを導入すると、高速で時を刻む時計が欲しくなります。

 模型は、実物に比べると駅間距離が圧倒的に短いからです。

 ネットで調べてみると、Model Railroad Fast ClockというGoogle Playのアプリの他、いくつか高速時計の事例がありました。

 私もそれに倣って、一定の高速で進む時計を作ったのですが、実際に運転すると、どうもしっくりきません。

入換・転向・機回し

 列車の走行中は良いものの、発車や停車、機回しや入換の際に、時間が早く進んでしまうことが腑に落ちず、感覚的に馴染めなかったのです。

 そこで、下図のような考え方に基き、エクセルVBAで新型高速時計を作りました。

 

新型高速時計の考え方

 

 今回は、この時計を紹介します。

 列車のダイヤに合わせて表示速度を変える時計を動かすには、列車ダイヤを参照しなければなりません。このため、二つのエクセルシートを作って、一つに列車ダイヤを入力し、もう一つのシートに時刻を表示するようにしました。

 列車ダイヤは、下図のとおり、列車番号ごとに、発時刻、着時刻、発時刻・・・と入力していきます。この他、このシートでは、図Aの(1)~(4)の数値を自由に設定できますが、説明は省きます。

 

列車ダイヤの入力と路線図

 

 ここで、実際の時計の動きをお目にかけることにします。

 最初の動画は、711列車が浦之津から筑紫増川に到着し、再び発車するまでの時刻表示です。

 アメブロの動画制限時間に収めるため、全体の倍率を24倍、リアルタイムの時間を5秒、激変緩和時間を10秒、停止時の倍率を10倍に設定しています。

 

 

 次にスキップ機能の説明です。終着から次の発車までの時間が長い場合などにスキップボタンを押すと、発車時刻に近い時刻まで時計を進めることができます。発車時刻の何分前に進めるかは自由に設定できます。ここでは1分前に設定しました。
 

 

 最後の動画は、高速時計に合わせて実際に列車を動かしたところです。

 712列車が筑紫家野を出て筑紫増川に到着するまでの動画になります。

 動画制限時間に合わせて爆走させましたが、発車時の時計の進み方はもっと遅くした方が良かったですね。

 

 

 さて、この時計を使っての運転は非常に楽しいですし、時計の機能にも満足してはいるのですが、一定の速度で進まない時計には大きな矛盾もあります。

 1本の列車しか動かさない時は見て見ぬ振りができますが、前回の記事で言及した気動車の分割運転などのように、2列車を同時に動かそうとすると、一気に矛盾が噴出します。そのあたりのことは、次回書いてみたいと思います。

 
 本日もご訪問ありがとうございました。