いや、別にそんな話を書こうとしているわけではありません。

知っている人は知っていると思いますが、渡辺浩弐さん。
(古くは様々なゲームを含むデジタルコンテンツ番組に出演したり、1999年のゲーム・キッズや最近では「iKILL」等を執筆するライターさん)

彼が自分のツイッターアカウント上で連載(と呼ぶのか?)しているお話です。

人によっては「ニコニコ生放送の公式放送「ゲームのじかん」にでている黒い服の人」の方がわかりやすいかも知れません。

さて、この話。
当初は死や再生を考察するような形ですすめられましたが、”冬眠”事業(実在の団体)の話の当たりから変わってきます。

最近では(2011/11/16時点)これまでのあらすじを生放送で放送する中、話の物語とリンクする事態が発生したりさせています。
現実と虚構をシームレスにすすめる「ついていく」と非常に楽しいストーリーです。

連載開始当初、「別アカウントで連載しては?」とすすめられても「ポリシーとしてと通常のツイッターアカウントから連載する」
と現在の形式にしたのも、こんな狙いがあったのかも知れません。

リアルタイムにストーリーが進んだり(とある場所に移動する話)や、ツイートが次々と消され、有志のリツイートでしか一部が読めなくなったりと
文章だけではなく、その進め方自体がストーリーの一部になっています。

丸ノ内線に乗り、中野坂上下車というツイートしながら移動するというツイートが次々と流れてくる様子は臨場感も有り非常におもしろかったです。

さて、この話。書籍化をする際に(するかどうか知らないが)どのようになるか想像してみる。

ツイート内容だけで、本を作ることは無いと断言できるだろう。

主人公は
あるきっかけで「死ぬのが怖くなくなる話」をツイッター上で実験的に連載を始める「渡辺浩弐」だ。

そして、ツイートしている彼を描写するだろう。

この連載を読み続けた人にとっては
・ツイートされていない間に起きた何か」
・どのような心境でツイートされたのか?」
が本によって補完され、今のこの物語の全容をつかむことになるだろう。

実際、ツイートされてくる内容は「断片的」だ。
読者は、その断片を想像力と妄想で補っているのだ。

本人が書籍化を考えているかどうかは不明だ。
全くの私の妄想であり希望だ。


この物語。
現実の世界の中で、フィクションとノンフィクションを織り交ぜ、その境界線を曖昧にした状態で進んでいる。

ちょっと想像して欲しい。
「丸の内線なう」
「前の人がリアルで鼻ちょうちん。」
「笑いをこらえるのが大変。」
「いかん、肩が震えるる」
「隣の人もプルプルしてるw」
「腹筋が痛くなってきたw」
こんなツイートがあったら、あなたはどう思うであろう?
これを「嘘」だと言い切れるだろうか?

では次のツイート
「ユーロファイター、コクピットなう」
「すげーG。」
「太陽が西から昇るwwww」
「どっかの戦闘機が上がってきたw」
「うは、パイロットが撃ち落としたwwww」
これを「本当」だと信じるだろうか?

今、物語は「信じがたい方向」へ進んでいる。
しかし、そこかしこに現実がカットインしてくる。
そして(これがある意味効果的なのだが)
このアカウントには、極々普段のツイートも流れるのだ。

この物語。どのように締めるのか?非常に興味がある。


渡辺浩弐twitter: http://twitter.com/kozysan