昔を思い出した....

少し思い出話を書こう。

その子は働き始めて2ヶ月。やっと慣れてきた感じの子だった。
友達と二人で働き始め、友達は目立つタイプのため割とあちこちに顔を出し私は面識少なかった。
その子はあいてることが多く、私の所に良くついていた。Kちゃんと呼ぼう。

「来週、Aちゃんの誕生日やるんで来てくださいよ」
キャバで女の子の誕生日はイベントだ。その日の売上げで女の子の評価される。

そんな話の中Aちゃんから「Kちゃんの誕生日っていつなの?」
聞くと、Aちゃんの誕生日と一週間違いだ。
A「えー、はやく言ってくれれば合同で出来たのに。」
A「じゃぁ二週続けてやろう。言っとくよ。」
K「でも、あんまりお客さんいないし」
A「わたしん時に、一緒にまわろ。来週もお願いって言っておこうよ。」
A「集まらなくてもしょうが無いから気にしなくていいよ。」
A「ケーキは私が買ってくるよ。苺のホールでいいよね。」
叩きかけるように決まって行く。
Aちゃん、席を立ちバックヤードへ行き、数分後戻ってきて
「店長OKだって」
あっけにとられていたのだが
A「店の中のお花は私が持ってくるから、外のはお願い」
当時は、つれと2人で飲んでいたので、2人で花輪を一つ決める。
次々と話が進む。

と、突然、Kちゃんが泣き出す。

Aちゃんがまくし立てるように話していて突然泣き出したので、まるでいじめたかのような雰囲気が....
Kちゃん曰く、誕生日をちゃんと祝ってもらうのが「初めて」だという。
「私は今、幸せだ」と。

昼間働きながら、夜はキャバ勤め。
そんな境遇の方が”幸せ”な彼女の子供時代はいったいどんな様子だったのだろうか?

「彼氏の借金返済を手助けしたい女の子」
「買い物しすぎで首が回らない女の子」
「3つになる子を母親に預けて働いている20歳の女の子」
「美容師の給与じゃ食えず働いている女の子」
「劇団運営の費用捻出に働く女の子」
「芸能系専門学校へ通う学費の為に働く女の子」

テレビや小説でデフォルメされたような境遇そのままの女の子達。

彼女達は、今....幸せだろうか?

♪オレは今でも一人でいるけど、おまえ達が好きさ。
柳ジョージ ハーバーフリーウェイ

.....
おれ、ちょっと、泣いてくる....