ビーストハヤシくんのTokyo2020での活躍をみていて思い出したのが、昨シーズンのNFLプレーオフ ワシントン対タンパベイ。最終的にはトム・ブレイディを擁するTampa Bayが史上初ホームでのスーパーボウル制覇したわけだけど。
あの試合、シード順はワシントンが上だったにも関わらず、シーズンを率いたQBがケガで、テイラー・ハイニキーという練習生(?)上がりのQBが先発した。2012年にWalter Payton Awardをもらった後は「鳴かず飛ばず」、確かNFLは5チーム目、出場3試合目、先発は2試合目だったはず。
「こりゃダメだ」と録画を消去しようと思ったけど、どのくらい派手に負けるのか、怖いもの見たさで見始めた。すると、沈着冷静、パスは的確、ついにはパスと自らのランでタッチダウンまで。タンパベイ・バッカニアーズと互角のゲームを見せてくれた。「これはイーグルスでバックアップからスーパーボウルMVPに上り詰めたニック・フォールズの再来じゃないか」と思っていたら、ハーフタイムにNHKの解説者がこのコメント。
「いや~、いまハイニキーの代理人が電卓叩いてますよ。笑いが止まらないでしょう」
彼がワシントンと契約した時のサラリーは、
Regular practice squad players will make $8,400 per week
とのことで、ざっと週に100万円足らず。4週でタンパベイ戦に先発。月に400万円ですか。
この1試合の活躍で2021シーズンもワシントンと契約できたみたいで、
Heinicke signed a two-year, $8.75 million contract extension with the team in February.
簡単に言うと、2年契約9億円。「シンデレラ・ストーリー」ですね。
で、ビーストハヤシくんの足跡を見ると、2019年8月、特別指定でのデビュー戦初ゴール。「飛び込んだゴーール!トヨ…………いや……林……ですね」という実況を思い出す。アルゼンチン戦では追加召集でゴール。五輪本番ではバックアップメンバーから初戦先発へ。熱意と努力で運もチャンスも奇跡も引き寄せてしまうのだろう。
五輪での活躍も全世界に放送されているので、彼の価値も10倍増くらいいくのでは。代理人も電卓叩いているかな。
いま気づいたけど、きっとアメリカ人は電卓なんて使わないよね(笑)。