まねブログ ”人工破膜” | 助産師さんの観察ブログ

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12人産んだ助産師HISAKOさんを観察しています。いつかいいね数を越えるのが夢 だったのに閉鎖されちゃった

12人産んだ助産師HISAKOさん、アメブロオフィシャルブロガー(当時)によるアメブロからのまね。
産婦人科専門医・周産期専門医 Dr.いちご農家さんブログのまねブログは、・縦切り?それとも横切り? 〜帝王切開〜に続き2回目の発掘です。

 

元記事HISAKOさんブログの類似部分を、元記事の流れに沿って引用、並記しています。あくまでも一部抽出ですので、元記事の意図は十分に汲めません。興味を持たれた方はぜひリンク先をご一読ください。
※まねブログのリンクは記事作成時点で確認できたURLです。バナーはブログ、タイトルテキストは魚拓にリンクしています。
※同じ文章は、2023年3月までnoteとアメブロプロフェッショナルブログにも掲載されていた可能性がありますが、いずれもHISAKOさんブログ一本化を理由に閉鎖・削除されています。

 

12人産んだ助産師HISAKOさんブログ

2022-02-16

人工破膜

 

 

 

元記事 

産婦人科専門医・周産期専門医
Dr.いちご農家さん

2010-12-19

 

 

青 元記事

子宮頸管に挿入した1指もしくは2指の内診指の誘導により、コッヘルもしくはペアン鉗子を挿入し子宮口部位の卵膜を穿孔させます。
赤 12人産んだ助産師HISAKOさん

陣痛の合間、おなかが緩んでいるときに内診をして、
ハサミのような器具で子宮口あたりの卵膜を
キュッとひっかけて人工的に破ります。


人工破膜による効果:
 人為的に卵膜を穿孔し破水させることで、陣痛誘発・促進効果が認められます。

卵膜に人為的に穴をあけて破水させることで
子宮内圧が変わり、胎児の頭が
ダイレクトに子宮口を刺激し
子宮の筋肉が圧迫を受けるので
陣痛のグレードが2段階ぐらい上がったような
強さに変わってくるんですね~。

 

人工破膜のみによる24時間以内の分娩誘導は60~80%といわれています。

ただし、陣痛誘発・促進効果があるものの
人工破膜のみによる24時間以内の分娩誘発は
60~80%程度と言われていて

 

破膜による陣痛誘発・促進のメカニズムには、内因性のプロスタグランジン産生・子宮内圧の変化・胎児先進部による子宮筋圧迫などが関与しているとされています。

子宮内圧が変わり、胎児の頭が
ダイレクトに子宮口を刺激し
子宮の筋肉が圧迫を受けるので
陣痛のグレードが2段階ぐらい上がったような
強さに変わってくるんですね~。


 ただ臨床的には単独では陣痛誘発・促進効果としては微弱であり、他の陣痛誘発・促進法と組み合わせて用いられることが多いです。

人工破膜単独では分娩所要時間を
短縮する効果は低いので
点滴による分娩誘発(オキシトシン投与など)とセットで
行うことのほうが多いかな。


人工破膜の適応と要約:
 まず適応ですが、基本的には分娩開始後の微弱陣痛ということになります。

 

人工破膜が行われるのは
基本的には微弱陣痛のときに


 要約としては、①児頭が固定していることもしくは破膜により確実に固定されること

なので、破膜するときは必ず
赤ちゃんの頭が確実に
ママの骨盤にガシっとはまって

 

②臍帯下垂がないこと

臍帯が下りてくる隙間がないかどうかを確認してから
おこないます。

 

③頸管が成熟していること(子宮口は3cm以上開大していること)が大切です。

人工破膜をする条件は、
子宮口は少なくとも3cm以上は開大していて
子宮頸管が柔らかくなっていること。

 

あと、④破膜後6時間以内に分娩に至る見込みであることも考慮が必要です。

破膜後、短時間でお産が終了するだろうという
予測が立っている場合のみ、ということになります。


人工破膜を安全に行うために:
 分娩監視装置(NST・CTG)を装着し、人工破膜前後の児心拍数と子宮収縮の状態を監視することが基本です。

人工破膜後は分娩監視装置で
胎児心拍を確認することが推奨されています。


 児頭がまだ固定せず破膜により固定されると予想される場合には、陣痛発作時に破膜し児頭の嵌入を図ります。

赤ちゃんの頭がまだ上のほうにあって
人工破膜することで骨盤内に固定されそうと
見込んだ場合には、陣痛の一番強いタイミングに
破膜して赤ちゃんの頭が一気に下がるのを促します。

 

一方、児頭が固定している場合は、子宮内圧の急激な変化を避けるため陣痛間欠期に破膜を行います。

破膜は、
赤ちゃんの頭がママの骨盤にガシっと固定されているときは
子宮の急激な内圧の変化を避けるために
陣痛の合間、おなかが緩んでいるときに内診をして、
ハサミのような器具で子宮口あたりの卵膜を
キュッとひっかけて人工的に破ります。


続発合併症と注意事項:
臍帯脱出
 破膜前に超音波検査と内診所見により臍帯下垂がないこと、胎盤の位置、羊水量などを確認する必要があります。破膜直後に指で児頭を挙上し羊水を流出させる試みは、臍帯脱出の危険があり避けた方がよいとされています。

赤ちゃんがまだ十分に下がってきていなくて
ママの骨盤に頭を固定しておらず
プカプカ浮いているようなときに人工破膜をしてしまうと
急激な子宮内圧の変化で
赤ちゃんの頭より先に臍帯が
下がってきてしまうことがあるんです。


細菌感染症
 子宮の分娩準備状態が不十分な場合には、破膜後も分娩が遷延し上行性細菌感染の危険が高くなります。

破膜後もなかなかお産が進まなければ
時間が経てば経つほど、膣から子宮の中に
細菌が侵入しやすく子宮内感染を起こしやすくなるという
デメリットがあるので、

 

子宮の分娩準備状態が十分になってから人工破膜を行うことが何よりも重要といえます。

人工破膜を行うのなら、
子宮の分娩準備が十分に整っていて
破膜後、短時間でお産が終了するだろうという
予測が立っている場合のみ、ということになります。