12人産んだ助産師HISAKOさん、ユニ・チャーム ムーニーさんから小川博康先生のまねブログです。
ムーニーさんからは ・産科における超音波エコー検査の意味 に続き二度目の発掘。
純度も高めです。
2021-08-30
元記事
ユニ・チャーム ムーニー
小川博康先生
2019-3-20
青 元記事
おなかの赤ちゃんをできるだけ負担を少なく外の世界へと導くこと、そして母体の損傷を少なくすること、これが分娩の大命題です。
赤 12人産んだ助産師HISAKOさん
いかに赤ちゃんを負担少なく外に導くか、
母体の損傷を少なくするか。
お産が順調に進んで、赤ちゃんとママの両方の負担ができるだけ少なく、無事に生まれること。
「赤ちゃんの負担をできるだけ少なく
ママの負荷もできるだけ軽く」
お産は一生に一度あるかないかの貴重な体験。
お産は一生に数回しかない貴重な体験。
安産を願うと同時に、理想のお産の夢が大きく膨らんで、あれもこれもと希望したくなるものです。
『安産』でありますように、と
みんなが願います。
しかし、こうした希望は、お産の一連の流れの中のひとつの部分であって、それだけを切り取って安産ができるものではありません。
お産の一連の流れの中のひとつの部分であって
それだけを切り取って「残念なお産」だとは
言えないと思います。
分娩は、赤ちゃんという質量のある物質を外の世界に移動させるわけですから、そこで赤ちゃんが受ける仕事量を減らすことが重要になるのです。
赤ちゃんの過酷な仕事量を
いかに減らしてあげられるかが最重要項目!
つまり赤ちゃんの負担を少なくすることが、母体にかかる負荷も減らすことになる。
つまり、赤ちゃんの負担を少なくすることが
母体にかかる負荷も減らすことになり
それが、その人にとって一番ラクなお産となるのです。
それがその親子にとって一番の
「いいお産」なのだとわたしは考えています。
人間の顔が一人ひとり違うように、骨盤のカタチもそれぞれ違います。
ひとりとして同じ容姿の人がいないように
骨盤の形もそれぞれ個性があります。
筋肉の質や、筋肉の付き方、瞬発力や持久力、精神的な強さなども、一人ひとり異なります。
骨盤の形だけじゃなく
子宮頸部や膣、外陰部などの状態、
瞬発力や持久力、精神的な強さなども
当たり前ですが、ひとりひとり異なります。
お産ではこれらが影響し合い、千差万別、ひとつとして同じ状況はありません。
お産ではこれらが相互に影響し合います。
Aさんにとっては安産となった分娩法が、Bさんにとっては逆効果、ということもあるのです。
だから、
ある人には安産となった分娩法が
ある人によっては逆効果ということもあるのです。
いいところだけを見て、“私はこの出産法で産みたい”と思っても、母子の命がかかっているのですから、思い通りにいかないことも多いのです。
「この出産法で産みたい」
と思っても、母子の命がかかっているので
思い通りにいかないことも多いです。
自分のことをよく知ること。いいことも悪いことも正しく知った上で、自分の短所を出さないで長所を生かすこと。
まずは自分のカラダをいいことも悪いことも
ありのままに正しく理解して、
自分の短所を出さず、長所を活かせるような
それができて、赤ちゃんをラクに外に導いたときに、最終的に“安産”となるのです。
お産を迎えられることが
ゴールだと思います!
帝王切開だって、立派な安産ですよ。無理をして赤ちゃんを経腟で産んで、赤ちゃんもママも疲れ果ててしまうことは、「赤ちゃんの負担をできるだけ少なく、ママの負荷もできるだけ軽く」という分娩の大命題に反するからです。
無理して誘発促進剤を使わず産んで
赤ちゃんもママも疲れ果ててしまったり
命を削ってしまうことは
「赤ちゃんの負担をできるだけ少なく
ママの負荷もできるだけ軽く」
という
分娩の大命題に反します。
帝王切開をした人に「あなたは、なぜおなかを切ったのか?」と聞くと、ほとんどの人が「赤ちゃんのため」と言うそうです。
12人目は帝王切開でしたが
「なぜおなかを切ったの?」
と聞かれたら迷わず
「赤ちゃんのために切りました!」
と答えます。
帝王切開は、決して残念なお産ではなく、ほめたたえられるべき尊いお産なのです。
決して残念なお産ではなく
ほめたたえられるべき尊いお産だと思います。
鉗子や吸引分娩、それがイコール難産というわけではありません。
帝王切開、吸引分娩、誘発分娩、
それらがイコール難産というわけではありません。
分娩中に母体の具合が悪くなった場合、道具やテクニックを用いて状況をいいほうに導くのです。
その目的に果たすためのテクニックが使われることは、
赤ちゃんをいかに負担少なく外に導くか、母体の損傷を少なくするか――。
いかに赤ちゃんを負担少なく外に導くか、
母体の損傷を少なくするか。
ひとりひとり顔や性格が違うように、骨盤のカタチも人それぞれ。百人いたら百のカタチ。骨盤にも個性があるんです!
ひとりとして同じ容姿の人がいないように
骨盤の形もそれぞれ個性があります。
骨盤は体を支えるかなめであり、内臓や子宮を包んで守る器。
骨盤は体を支えるかなめです。
そのカタチは、安産かどうかを左右する、大きな要素です。
骨盤の筋肉の柔軟さは
スムーズなお産に関わる要素ですが、
それ以上に大きなポイントは
生まれつきの骨盤の形や角度だと思います。
骨盤もただ大きいだけじゃなく、安産のためには、カタチや角度が大切だったんですね。でも、骨盤のカタチをいまさら変えることはできません…。
持って生まれた骨盤の形や向きは
あなたの努力で変えられるものではないけれど
骨盤のカタチや角度によって、いきむ方向が違うからです。
骨盤の形や角度によって
有効ないきむ方向、いきむ強さも違うので
どういきんだらいいか、出産時にはドクターもアドバイスしますが、妊婦さん自身も、できるだけ落ち着いて、どんな方向でいきむとラクか、探ってみましょう。
どんな姿勢が楽なのか
どんな方向でいきむと有効なのか
探ってみてほしいと思います。
軟産道といって、子宮頸管や腟、外陰部などのコンディションも一人ひとり違います。
骨盤の形だけじゃなく
子宮頸部や膣、外陰部などの状態、
瞬発力や持久力、精神的な強さなども
当たり前ですが、ひとりひとり異なります。
自分のスタイルにこだわらず、医療の力も借りる
ときに医療の力も借りながら
子宮収縮とママのいきみのタイミングがうまく合わさってこそ、赤ちゃんは産道を進んで、この世界に出てこられるのですね。
子宮収縮といきみのタイミングがうまく合ってこそ
赤ちゃんは産道を進んでこの世界に
出てこれます。
そうです。このとき、子宮収縮する力が足りない、というときに、子宮収縮剤を使うのです。
子宮収縮する力が足りず
お産が進まないときに
誘発、促進分娩に切り替えられますが
この薬を不安に感じる人もいるかもしれませんが、これは現代ならではのメリットのひとつ。
軟産道強靭での
子宮収縮剤(誘発、促進剤)の使用
これは現代ならではのメリットのひとつです。
昔は子宮収縮が足りなくて赤ちゃんが出てこられず、命を落とした母子もいたのです。
昔は軟産道強靭による微弱陣痛で
赤ちゃんが出てこれず命を落としたことも
多かったんですよ。
今よりももっとお産は命がけの営みだったのです。
お産はいつの時代にも命がけだけど
昔は今よりももっとシビアだったのです。
骨盤のカタチは変わらないものの、年をとるほど関節や筋肉、細胞の組織が硬くなり、子宮頸部や腟壁なども柔軟さが失われ、赤ちゃんの通る産道が硬くなっていきます。
例えば高齢の初産婦さんだと
加齢によって軟産道組織はだんだん伸縮性が
乏しくなり、胎児が産道を通過するときに
スムーズにいかないことがあります。
加齢によって産道の抵抗が増えるのですから、高齢になるほど、赤ちゃんの仕事量を減らすことを考えないといけません。
赤ちゃんの過酷な仕事量を
いかに減らしてあげられるかが最重要項目!
安産にとって、運動は意味がない!?
かといって、
妊娠してから安産のために筋肉をつけようと
運動を始めてもあまり意味がありません。
妊娠してから始めた運動が、安産につながるとも、体を鍛えられるともいえません。
今までやっていなかった運動を
妊娠してからいきなり始めても
安産につながるとは思えません。
運動をしてみるのはかまいませんが、自分の体調を無理なくコントロールすることが大事。
運動はいいことですが
日常生活の中で自分の体調を無理なく
コントロールすることが一番大事です。
それをトラブルなくしっかり続けられた人が、いいお産を迎えられるのだと思います。
ときに医療の力も借りながら
自分の短所を出さず、長所を活かせるような
お産を迎えられることが
ゴールだと思います!
お腹の赤ちゃんのため、そして自分のために、安産になるよう、今からできることを教えてください。
赤ちゃんのために。
ママが健康でいられるために。
そしてなにより家族のために。