12人産んだ助産師HISAKOさん、
「HISAKOさんは
人が繁殖することのメリットとデメリットについて
どう思われますか?」
という問いに答えた三部作。
②も、①に引き続き、ナショナル ジオグラフィックさんから総合研究大学院大学教授 長谷川眞理子さん連載インタビュー記事ふたつのまねブログです。
2020-08-25
ナショナル ジオグラフィックさん
総合研究大学院大学教授 長谷川眞理子さん
2011-07-14
青 元記事
日本の少子化を招いたのは、女性だけでなく、もちろん男性側の問題もあるという。
赤 12人産んだ助産師HISAKOさんブログ
次に男性視点で考えてみます。
最近、さらに日本の少子化を進ませるのではないかと懸念されているのが、恋愛ベタの、いわゆる「草食系男子」の増加だ。
最近よく話題になる『草食系男子』
外見は小ざっぱりして、さわやか。
見た目、ギラギラしてなくて中性的。
女子さながらにさわやか!
能力は高いが、物欲も、出世欲もなく、ひたすら平和な毎日を愛する。
自己顕示欲も物欲も出世欲もなく
争い事が嫌い。
その定義は諸説あるが、「恋愛もセックスも避けて通る」という特徴が第一に挙げられることがほとんどだ。
恋愛も、相手あってのセックスも極力避けて通りたい。
ほかにも心優しく、争いごとも嫌い。人を傷つけることも、人に傷つけられることも極力避けたい。
心優しく打たれ弱い。
人を傷つけることも、傷つけられることも嫌だから
今回、進化生態学を研究する長谷川さんに、まずこれは聞かねばなるまい。こうした「草食系男子」的な生態は、自然界にありうるのだろうか?
「ありません。そもそもその前に、草食動物のイメージが間違っていますね。
草食だろうが、肉食だろうが、オスはオス。
ですが、生物学的には
草食とか肉食とか関係ないんですよね。
オスはオスだから。
必ず闘争心を持って、メスを巡る激しい戦いを繰り広げるものなんです」
自然界では、草食動物のオスだって
繁殖するための本能を持っていて
闘争心剥き出しでメスを巡る激しい戦いを
繰り広げるのが自然です。
ほ乳類の脳では、本能をつかさどる大脳辺縁系の深いところにある闘争心をコントロールする部分と、性欲をコントロールする部分がごく近い。
わたしたち哺乳類の脳では、
闘争心をコントロールする部分と
性欲をコントロールする部分、
いわゆる本能に関係した部分が隣り合わせに位置しており、
そして両者はリンクしていると考えられている。
両者は互いに影響しあっていることが
わかっています。
「女性の場合と同じように、繁殖したいという欲求に勝るとも劣らない、自分を満足させるオプションが、現代社会にはさまざま用意されているということも大きいでしょう。
女性と同じように、
繁殖(生殖)したいという欲求がかき消されてしまうほど
もっと刺激的な、彼らを満足させる魅力いっぱいの選択権が
世の中にたくさん用意されているからでしょう。
いくら景気が悪いといっても、日本社会は世界に比べても満ち足りています。
新型コロナの問題があっても、
景気が悪いといっても、
広い世界と比べたときに
わたしたち日本人はどれだけ恵まれていることでしょうか。
コロナで減収、
生活に不安、ということがあっても
内戦や飢餓で苦しむ途上国と比較すれば満ち足りています。
個人が個人としてやっていく分には、のし上がろうとしなくても、そこそこの幸せが手に入るのです」
大成功をおさめるほどではなくても
そこそこの幸せが手に入るのが
2020年の日本社会だと思います。
もうひとつ、男子が闘争心を持たない一因として、闘争を勝ち抜いた先にある希望が、日本ではどんどん小さくなっていることもある。
もうひとつ、
闘争に勝ち抜いた先にあるリターンが
日本ではどんどん小さくなっていることも
草食系男子が増える一因でしょう。
たとえばマウンテンシープの世界では、オス同士が角を使って喧嘩をし、勝ったほうは10匹くらいのメスを手に入れられる。ちなみにこれも、「草食系」の動物だ。一方、アザラシなら、勝者には100匹ものメスが手に入る。
自然界では、
メスをめぐってオスが戦い、
勝者は何匹ものメスを手に入れます。
「ものすごいモチベーションになりますよね。
勝ったときの報酬が大きれば大きいほど
やる気スイッチが入り
行動するためのモチベーションになりますよね。
一攫千金の可能性もなければ、将来の希望を持つすべも知らない。その先に得るものが、見えないことも、闘争心を失った背景にあるのではないでしょうか」
大儲けしてやるぞ!
起業してやるぞ!
というような闘争心を持つ男性も少なく
将来の希望、その先に得るものが見えないことが
草食系男子を増やす原因になっていると思います。
これに加えて、ヒト本来の育児スタイルである、群れのみんなで子供を育てていく「共同繁殖」のシステムも崩壊している。
それにくわえて、
本来の人の育児スタイルである
みんなで子どもを育てていく
共同子育てシステムが崩壊しているわけです。
本人も一人っ子が多いうえ、親も兄弟がいない少子化の家庭で育っていれば、従兄弟など、同年代の親戚さえもいない。
きょうだいが少なく、
少子化家庭で育っていれば同年代の親戚も少なく
揉まれて育つ、という経験も乏しく・・・
いくつになっても、大人にケアしてもらう「お子ちゃま」であり、対等に人と接することを避けるようになっていく。
次第に人と対等に接する機会を
避けるようになっていきます。
こうしてヒトだけに見られる、「オスでありながら戦うことを知らない“草食動物”」が誕生した。
こうして、人だけに見られる
戦うことを知らない草食系男子が誕生し、
2011-07-15
青 元記事
「戦前の子だくさんが、ヒトという動物にとって正しい子供の産み方かというと、そうでもないのです。
赤 12人産んだ助産師HISAKOさんブログ
「本来の人間は多産であるのが自然なのか?」
というと、そうでもないようです。
脳が大きいヒトは、ほかの生物に比べても、子育てに何倍も手間がかかります。
人間は、ほかの生きものに比べて
子育てに何倍も手間がかかります。
たとえば授乳期間が3年もあり、独り立ちするまで20年もの時間を必要とする動物はほかにはいません。
独り立ちするまでに20年もの時間を
要する動物はほかにいません。
だからこそ、集団繁殖で人の手を借りて子供を育てざるをえなかった。
だからこそ、人の手を借りて
みんなで子どもを育てるように進化したのですよね。
※進化は違うと思う
そう考えると、ひとりの女性が10人もの子供を産んで育てるということのほうが、生態学的にも無理があると考えられます」
そう考えると
わたしのように12人もの子どもを産んで
お手伝いさんなく育てるということのほうが
生態学的には無理があると
考えられるそうですよ。( ̄◇ ̄;)
いずれにしても戦前の多子多産は、国家などに奨励されたもので、決して自然の摂理ではないのです。
昔の子だくさんは、
国家などに意図的に奨励されたもので
決して自然の摂理ではなかったそうですよ。
多産は奨励しないまでも、そんな長谷川さんにとって、子供を持ちたいと思えない社会や、子供を持つことに楽しみを感じない社会は、幸せな社会とは言えないと言う。
多産は普通じゃないにしても、
わたしとしては、
子どもを持ちたいと思えない社会や
子どもを持つことに楽しみを感じない社会は
幸せな社会とはいえないと思っています。
昔は地域や家族で手分けしておこなっていた共同繁殖のシステムが消滅して、女性は独立はしたけれど、孤立もしてしまった。
今の日本、
女性は独立はしたけど、
同時に孤立もしてしまったな・・・。
「動物であれば、何らかの欲望は必ず持ち合わせているはず。
人間も動物だったら、
なんらかの本能的欲望は
必ず持ち合わせているはず。
自分を高めたい、自分を楽しませたいという欲望を満足させるオプションのなかに、子供を育てたいという選択肢がラインナップされるよう、社会のムードが変わる日を待つしかないでしょう。
自分を高めたい!
自分を楽しませたい!
そんな自己中心的な欲望を満足させる選択権のなかに
理屈抜きに、「子どもを育ててみたい」
という選択肢が入っていていいと思うんです。