12人産んだ助産師さんは、きれいごとが嫌いです。
理想より現実。
数字より直感が大事です。
12人を産んだ実体験に基づく出産準備用品リストは、プレママにも特に人気のコンテンツです。
しかし気になるところもあります。
助産師さんはベビーベッドは不要、ときには添い寝もアリとのご意見です。
2017年のブログで添い寝に触れていました。
2021年2月のJOYさんわたなべ麻衣さん夫妻とのコラボ。
9:30くらいで添い寝の質問。
アメリカの小児科学会では窒息の危険が指摘されていることを踏まえ、「でも、理想と現実は違う」。このように答えていました。
添い寝で赤ちゃんに何かあれば、母親は絶対に目が覚める。
母親は赤ちゃんと連動して生きているから、
一緒に寝ることで赤ちゃんに何かが起きて、それにお母さんが気付かずに、
赤ちゃんが窒息してしんでしまうことはまずないと思うわ。
以下参考資料を置きます。
助産師さんが「理想」と切り捨てた米国小児科学会
●乳幼児突然死症候群(SIDS)などによる睡眠中の乳児死亡を予防するための安全な睡眠環境に関するガイドライン
https://medical-tribune.co.jp/news/2016/1101505512/
●消費者庁の2016年のリリース
0歳児の就寝時の窒息死に御注意ください!
-家庭内で、就寝時に窒息死事故が多数発生しています-
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/161024kouhyou_1.pdf
NHKは添い乳に関してさらに踏み込んだ報道をしています。
● “添い乳”で赤ちゃん窒息死相次ぐ 授乳に注意
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210702/k10013112201000.html
取材に答える(12人は産んでない)助産師さんのコメントが示唆に富みます。
「初めて出産を経験したお母さんたちは、病院できちんと説明をすれば添い寝中の授乳にリスクがあることを認識してもらえるが、実際には添い乳が楽なので、第2子以降ではその経験を踏まえて添い乳をするようになってしまい、リスクがあるという認識に切り替えられなくなっていることがある」
「赤ちゃんが窒息してしんでしまうことはまずないと思うわ」
12人産んだ助産師さんの発言の根拠は、たまたま「12人は事故なく育った」「知ってる人はみんな元気」それだけです。
数字の数だけそこにあった赤ちゃんの命、ご家族の後悔、広く注意喚起する関係者の思い。
数字に基づき導き出された、赤ちゃんのいのちを守るための提言。
それは現実離れした「理想」「きれいごと」でしょうか。
むしろ、
母親は赤ちゃんと連動して生きているから
何かあれば目が覚める。こちらの方が「きれいごと」でしょう。
助産師さんが「きれいごと」と嫌うことは、しばしば、根拠ある注意であり、ルールであり、常識であり。ただ単に、「助産師さんの考えと違うもの」にすぎません。
赤ちゃんに関わる方々は、ネットの誰かの言うことを鵜呑みにせず、冷静に調べ、判断をしてほしいと思います。