何かとても出会いの妙を感じます。
心を静める (幻冬舎文庫) 535円 Amazon |
を読みました。
ここまでに来るのには、著者の藤平光一氏はもとより中村天風氏、そしてアドラー心理学や斎藤一人さん、小林正観さんの流れがありました。
藤平光一氏の後を継ぎ、心身統一合氣道会の会長をしている藤平信一氏の著書です。
中国語の講師としては以下の文が心に深く刻まれました。
プロの指導者として良い結果を残すには、最高の心の状態を維持することです。
「心の状態」
色々とさまよってきましたが、結局心に行き着きました。
最終的には松下幸之助氏と同じように「素直な心」が大切。ということなのでしょうが、海外で合氣道を指導している著者が英語について次のように書いています。
かく言う私も、中学校からずっと英語を勉強していますが、全く話すことができない一人でした。そもそも、英語はコミュニケーションの手段に過ぎません。目的は相手を理解することです。私が海外で講習の指導をする際に、必ず英語での質疑応答の時間があります。初めは英語を理解しようと努力したのですが全くわかりません。そこで、相手のことを理解しようと氣持を切り替えた瞬間に質問の内容を理解できるようになりました。
ときどき相手が質問する前に、相手が何を質問したいのかわかり、周囲を驚かせることがあります。心を向けるべき先は英語ではなく、相手だったのです。これがわかってから、英語で講習ができるようになりました。
そうなのです。
英語や中国語はコミュニケーションの手段に過ぎないのです。
目的は「相手を理解すること」。
だから、相手の話す言葉を理解しようとするのではなく、その背後にある「何を伝えたいのか」に心を向ける(注意力というか意識を向ける)と理解できるようになるとのことです。
さらには、ときどき相手が質問する前に、相手が何を質問したいのかわかる。といいます。
これも、私が予測とか推測と言っていましたが、要するに相手が何を言いたいのか、それをわかろうとするといいようです。
試験でのリスニング試験もそうなのでしょう。
言葉を聞き取ろうとするのではなく、何を伝えようとしているのか理解しようとする。
ちょっとした違いですが、実際には大きな違いになるようです。
この世の中はとてもシンプルで物事の本質はいつも同じなのかもしれません。
生き続き学び続けます。
それにしても色んな出会いに感謝する今日このごろです。