透明な力―不世出の武術家 佐川幸義 (文春文庫) 679円 Amazon |
を読み、冠光流柔術を学び始め、同じ著者の『合気修得への道』を読みました。
この著者は数学者です。
この本の第二章 数学の研究と合気修得に明け暮れた日々に「寝ても覚めても数学の日々」というのがあるのですが(P79)そこに次の言葉が紹介されています。
「数学というものは考え続けて考え続けてやっても、それでもできるかどうかわからない。自分の命を削ってやるものだ」
「朝起きて今日一日、さあ数学をやるぞなんて思っているようじゃとてもものにならない」
と師に言われ、
「数学をやりながらいつの間にか眠り、朝起きた時に自然に数学の世界にひたっている。どのくらいひたれるかが勝負の分かれ目だ」
ということだそうです。
武術ならいざしらず、数学の世界も命がけ、勝負なのですね。
そして我が身を振り返ってみると、中国語に関して、大学で何が何でも身につけようとしていたときには、
「中国語をやりながらいつの間にか眠り、朝起きた時に自然に中国語の世界にひたっている。」
状況に近かったと思います。
さらには中国で働いていて、中国人と中国語で交渉などをしているときには寝言でも中国語で言っていたといいます。
中国語を本当に身につけようとしたら、やはり中国語の世界にひたる必要があるのでしょうね。
そして、中国語を教える。ということについては、まだまだひたっている状態には程遠い。
どうやら中国語を教える。というのは私に与えられた役割ではないようです。
もっとも、いつも中国語に接するようにしていますし、また、日本語が母語の方がどうやったら効果的に中国語ができるようになるかについて人より考えているので、いくつかのヒントは気付きます。
これからもあくまでも私個人の感覚ですが、気づいたことはご紹介したいと思います。