- 安岡正篤師は著書『運命を開く』の中で人間の要素を四つに分けているそうです。それは;
「徳性」
「知能」
「技能」
「習慣」
だとのこと。
安冈正笃在他的巨著《开拓命运》一书中,将人的要素分为“德性”、“智能”、“技能”、“习惯”四种。
そして「徳性」の内容として;
「正直」「勇気」「忍耐」「心の明るさ」「清さ」「人として人を愛する」
などを挙げておられるといいます。
他列举了“德性”的具体内容,诸如“诚实”、“勇气”、“忍耐”、“心地明朗”、“清洁”、“人须爱人”等。
これを見て、まだまだ自分を磨かないといけないと思うのですが、それはさておき、
「人として人を愛す」
という表現が、 - “ 人 须 爱 人 ”
“ rén xū ài rén ”
となっています。- ● 须
- (須、鬚)
- xū ㄒㄩˉ
- 1. 必得,应当:无~。莫~有。必~。务~。~要。
- 2. 等待,停留:~留(迟留,留待)。
- 3. 男人面上生的毛,胡子:~眉(男子的代称)。~生(传统戏剧角色名,即“老生”)。
- 4. 〔~臾〕片刻,一会儿。
- 5. 像胡须的东西:~根。触~。
普通、外国語を学ぶときには、辞書を引き、該当する(=となる)単語を探すのですが、ここではそうではないということがわかります。
この翻訳は、
1.先ず原文(ここでは「人として人を愛する」)が何を言いたいのかを分析する。
(場合によっては本を最初から最後まで読む)
2.原文の表現にもっとも近い言語表現(単語ではなく)を探して使う。
ということがされています。
つまり、
日本語
↓
中国語
ではなく、
日本語
↓
日本語の背景にある膨大な表現の海
↓
中国語の膨大な表現の海
↓
できるだけ近く、意味が通じやすい中国語
となっていることがわかると思います。
通訳や翻訳って本当に大変な作業です。
(通訳や翻訳をしたことがない人はいとも簡単にしているように思っているようですが)
それも「できるだけ近い、通じやすい」というのがミソで、「大体でいい」と思えるのならそれほどでもないでしょうが、責任を持って通訳・翻訳するとなると本当はいくら考えても時間が足りないほど。
本当に大変な作業ですが、とても重要な役割であることも事実。
(間違えたら大変ですしね。)
黒子に徹する役目で、縁の下の力持ちですが、このことが自分を磨く事になるのかもしれませんね。- ¥1,574
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「~として」は、日中辞典をみると以下があります。
1《資格・立場などを示す》作为……;[…の資格で]以……资格。
¶彼を部長として扱う。
把他作为部长接待看待。
¶留学生として来日する。
作为留学生来日本。
¶大学教授としてあるまじき行い。
身为大学教授所不应有的行为。
¶彼の名は名工として後世に伝わるだろう。
他将作为名工巧匠名传后世。
でも、この翻訳では“作为”や“身为”は使用していません。
そして日本語にはない“须”を補っています。
「清富」の思想―この「徳」を磨け、人生に必ず勝利あり!/三笠書房
