中国語翻訳作法-文の理解から訳出のプロセスまで(王浩智著、東京図書) | SC神戸中国語スクール 京都校

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この本、Facebookである方からご紹介いただきました。
「目からウロコ(が落ちたようだ)」
とのことでした。

この方は大学で中国語を学び、その後日中専門の旅行社へ。
国際結婚して台湾に移住されましたが少し前に日本に戻られました。

中国語はもちろん話すことができる方なのですが、その方が「目からウロコ」とおっしゃるので翻訳が苦手で避けていた私も購入して読みました。

すると、驚いたのが著者の日本語に対する分析の鋭さと細かさです。

比較言語学とでも言うのでしょうか、自らの母語と日本語を比較して日本語の特徴をはっきりくっきり説明していると思いました。

「核心の情報ほど抜けやすいのが日本語」

そうなのですね、本当に言いたいことは口にせずに言外に匂わせるのが日本語の表現方法。

「始めに理ありき」の中国語に対し、「始めに相手ありき」が日本語の特徴。

この他にも確かに「そうなんだ~」と、長年中国語と付き合ってきた私も、このように論理建てて分析してもらって改めて日本語について知ることができた。まさに「目からウロコ」の本だと思います。

特にこの本は「翻訳」とはありますが「通訳」する際にも基礎知識として必要な事柄がてんこ盛りです。

ただ、著者は中国人で、論理的な分析に長けているとはいえ日本語との付き合いは日本語を母語とする人より短く、また日本語の特性として「本当に言いたいことは表に出さない」し、あいまいさがあるのですべての分析が正しいかというと中には首をかしげるところもありますが、それにしても中国語に関わる人は一読されるべき価値ある一冊だと思います。

「理解する」だけではだめで「感じ取る」技術が求められるのが日本語。」

これは外国人にはハードルが高すぎますよね。


※「目からウロコ」→「目から鱗が落ちる」
“茅塞顿开 máo sè dùn kāi


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