家族サービスというか息子を連れて夕方までお出かけしたので、妻が自由になれる時間を作り、息子とも触れ合って楽しく充実した時間を過ごせた良い休日になったので心穏やかな気分です。息子がどんどんわんぱくになってきて一日中面倒見てくれている妻には本当に頭が下がります。

 ということで、今日は仕事に関わらず努力とか頑張りのようなものについて考えてることを書いていくよ。例によって批判も多くなりそうな話にはなってくるけど、本当に思ってることを書いていこうと思う。

 

 

 よく仕事やなんかで、あの時の俺たちの苦労に比べたらお前の現状なんて大したことないからもっと結果に貪欲になれよみたいなことを聞くことがあるかと思います。例えば、営業成績が出せなかったりモノづくりの手順が覚えられないとかの悩みを事業開始の頃からいる人が新人やなんかに相談されたときにそのように言いがちかと思います。

 ただ、事業開始から今まで、いろんな苦労や経験、ノウハウの発見やなんかをしてきたからこそ、新しい人材が同じことで躓かないようにマニュアルや研修制度などを駆使して人材育成ってすると思うんです。

 だけど、なんだかんだでそのカリキュラムや業務手順書の中で重要視されている過去自分たちが躓いてきたことに関して、実際に躓いてしまう人材が現れたときに、躓いている本人を前にしてその躓きを大したことじゃないみたいに扱うのは、同じ苦労をお前も味わえって言ってるに等しいと思うんです。仕事の結果向上やそれによる社会貢献よりも、自身と同じ苦しみを共有し理解してほしい思いの方が目的になっていると言えるんじゃないでしょうか。

 現状躓いていることの具体的解決のために何をするのが効果的か、それが本人だけでは分からないという状況下で相談したら、自分の味わった苦しみを共に分かち合おうと提案されたようなもので、相談者本人はそんなことより具体的に実行すべき内容を教えてくれ、ないしは一緒に考えてくださいとか思うと思います。

 

 今が過去より良くなった、それは素晴らしいことなので素晴らしいこととしてまず受け止めたらいい。ただ、過去より良くなった現状に則した問題や悩みに対して、過去は今より悪かったという事実はそのことに一切関係ありません。過去より良くなった現状があるから現状においてよくなる前より大変なことは起きないと断じてまともに取り合わない、又は躓きそのものに否定的に対応するのは目的を見失っています。良い結果を出すために知恵を持ち合うのは非常に大切です。たとえ過去の苦労からしたら大したことに思えなくとも、その躓きがネックになって物事が滞ってしまっているならそれを取り除くのは印象論一本を根拠に軽視すべきではないんです。

 何故ならば、本人が苦労している間に費やすであろう時間、苦労を強いられた人を必要としている誰かの時間を同時に奪ってしまうからです。それを本人が単独で乗り越えられれば理想的でしょう。ただ、現実問題としてそういったことで努力のしどころを見失ったり、方向性を間違って思うような結果に結びつくビジョンを描けないまま潰れてしまう人たちが世の中凄まじいほどの数います。

 

 では、具体的にどのようにそういった躓いた人たちに向き合えばいいのか。結論を言うと、過去の苦労を横に置き、感情や印象に引っ張られずひたすらシンプルに解決の方法を具体的に指導する、ないし自発的に導き出せる的確なアドバイスを行う…だけでなくフィードバックをしながら根気強く互いの望む結果を引っ張ってくるまで時間を投じること、それ以外にないと思っています。

 教えられたことは1回でやれだの、前に言っただろうだの、もう知らんと放り出すのは結局のところ、指導者・先駆者側が相談者を一人前にすることを諦めた、ただそれだけと思います。いつまで経っても手が切れない、任せられない状態は誰が招いているのかに関して双方が誤解しています。自身の実力不足だけでも指導力や指導責任を全うする能力不足だけでもないです。

 投じる時間が足りなかったり、投じたら間に合わないスケジュールの物事に対してタイムマネジメント力不足があったり、適切な人員配置でなかったゆえのことだったりする場合もあるでしょう。

 要するに、求める結果へのあらゆる見積もり能力の不足です。それは本人の過去の苦労や努力の有無、批難を受ける人材の性格や適性や努力量と何一つ関係のないことであり、最も重要なことと言えます。

 だから、過去の状態を理由に誰かを批難するより、前向きに根気強く指導する方が生産的で誰も壊すことなく望む結果を得るための最も確実で現実的な近道ともいえる手法かと思います。

 指導者にさらなる苦労を強いるのか?と感じるかも知れませんが、苦労ではなく必要な忍耐です。教育とはそれほど大事なことなんです。だから、過去の苦労を理由に誰かに苦労を強いるのは間違っているし、それを乗り越えた先の世界を用意したのだからその前に進んだ先の苦労も仲間と共に知恵を出し合い乗り越えたらいいと思うんです。

 

 

 ということで、今日はここまでにします。正直表現がくどくなったり色々読みづらい部分も多いかと思うけど、自身の仕事への向き合い方を見つめなおす上でも思うとおりに書き留めておきたかったので、ここまで読み切ってくれた方、非常に感謝しております。

 

 明日もいい日でありますように。