今日の気候は絶妙で私としては過ごしやすいというかむしろ涼しいぐらいに思うのに、周囲に一人も暑いと言わない人がいない状態で、ああ始まったなあと思った。毎年夏前は人々の暑いという言葉を聞くとめんどいなあと思ってしまう。だって別に暑くないんだもん、私としては(笑)

 ということで、今日も元気に逆転裁判4の3話の話題をやっていくよ。まあ例によってネタバレ全開で行くので嫌な人はすみません。まあ、嫌な人は見に来ないかなタイトルに書いてるし。

 

 

 今日は本エピソードにおける眉月大庵の行動テーブルをまず書いていこうかなと思う。

 

★1日目(ライブ当日)

 

①司法長官の息子がチリョーレス症候群に罹患した情報を聞きつけ、出世のためまたはお金のために国際課の人脈を通じて特効薬に加工できるボルジニアの繭の入手を画策する。

 

②繭の手配はできたものの、ボルジニア共和国は麻薬の製造もできてしまうため国内から繭の持ち出しを禁止しており日本への持ち込み手段に苦慮する。

 

③ボルジニア共和国で牙琉響也がラミロアに出会い、彼女の持っていたギターを譲り受けると共にガリューウェーブのライブに歌い手として招待したのを受け、共に招待されたピアニストのマキに目を付け繭の持ち込みを依頼する。

 

④マキは大庵の指示で持ち込みの手段として響也が譲り受けたギターに繭を仕込み、保険の証拠隠滅手段に発火装置を取り付けて空輸の手配をする。

 

⑤繭の不振な動き(ブローカーからピアニストの少年に渡る)をICPOが察知し、ラミロアのマネージャーとして潜入捜査官のレタスを派遣する。

 

⑥ライブ当日の朝、響也の鍵束を盗み出すことに成功した大庵は空輸されてきたギターが入れられたギターケースを開ける。

 

⑦想定外にもギターの品質保護のため何重にも厳重なラッピングがされており証拠を残さず開封することは無理であることを悟る。

 

⑧響也はラッピングをはがした後のギターを肌身離さず持っているためライブ終了後に隙を見て回収することを決め、一先ずライブに出演する。

 

⑨ここで新たな想定外が起こる。ライブの2部に非番の大庵はレタスに呼び止められ繭の密輸に関与していないか問われる。

 

⑩インカムでマキに繭の隠滅を指示したあと、連行しようとしたレタスと争い銃を奪って発砲。

 

⑪抵抗するレタスを組み伏せて(恐らく傷を踏みつけるなどして動けないように危害を加えているとみられる)逃走。

 

⑫その後3部に出演するが、発砲した衝撃で肩を痛めており演奏のミスをする

 

⑬ライブはレタスの死体を発見した王泥喜くんと宝月茜の報告で中止。緘口令がしかれ、現場は関係者以外追い出しされる。

 

⑭捜査の中でライブ当日の状況が『恋するギターのセレナード』の歌詞のように進行していたことを知る。

 

⑮国際化の捜査官の立場を利用し、人払いを行ったうえでレタスの死体回収、マキを取り押さえ気絶させステージの上昇ギミックを使って、歌詞の中の「ふたりは空へ」を実現する。ついでにマキを殺人容疑で逮捕、起訴する。

 

 

 

★2日目(公判1日目)

 

①裁判の最中に自分の声を発砲の音の時間帯に聞いたというラミロアの証言をうけて容疑者の一人としてマークされることになる。

 

②閉廷後、事件の捜査名目で現場に行き現場の証拠隠滅と、不都合な証言者となりうるラミロアの額を打ち付け拉致しギターケースに閉じ込め逃走。

 

 

★3日目(公判2日目)

 

①法廷でなんやかやあって全て暴かれたため自供をせざるをえずあえなく真犯人として逮捕される。

 

 

 

 2日目、3日目は雑にまとめる形になったけど、大庵は公判1日目で容疑者の一人となってしまったので基本的に自由に動ける時間は限られており、その中で余罪を広げただけになったにせよ巧妙かつ正確に逃げおおせるチャンスに有効打を打っている。

 それ以前に警察関係者という立場を利用し密輸も殺人も決定的な証拠は残しておらず、ボルジニア共和国出身のマキを密輸の協力者として選んでいることから、ボルジニアの国内法を理由に脅迫にも成功していて見た目のアレさや発言の軽さに反して案外穴の少ない知能犯の面を持っている。

 響也の全面的信頼を得る程度に本業の方もしっかり有能なようで、数々工作したとみられる事件現場のひのまるコロシアム内の捜査官たちからもラミロアの証言が出るまで全く疑われていなかったとみられ、概ね大庵の思い通りに事が運んでも誰もその状態に疑問を持たないほど自然に信頼を勝ち得ている様子。

 そんな有能かつ信頼を勝ち取れる人間が、はたして司法長官に取り入ってまで出世やら金銭を求めるのかという疑問を持ったプレイヤーも多くいたと思う。

 そこに関して思うところを書くと、ガリューウェーブの活動に参加し利益を得ていることから、何かしら巨額の富を必要とする事情があるのだと思われる。しかし、当然リーダーは響也であるため単なる営利活動とはならず、その収益を寄付や公共事業への投資などに充てていたのではないかと推察される。当然、大庵としては副収入の手段として活動に協力していたため不満を抱えていた可能性は高く、響也から寄せられる信頼とは逆転した感情を大庵の方は持っていたのではないか。

 そして、その悪意の表出として密輸した繭の仕込み先が彼のギターだった、という結論だったのではと思っています。まあ、この辺の事情はお察しの通り概ね推測で作中で実際に語られた内容を基にしていないのは見ての通り。

 ただ、悪意がなければ最終的に警察組織に繭が押収された際に疑われる可能性が高いのは誰かを考えたら当然ギターの持ち主の響也であり、様々考えた結果自身に疑いが向かない最善の移送方法が彼のギターとなった、そう推察できます。

 ラミロアへの危害も不利な証言を法廷で語られたら困るという事情以上に、響也が惚れ込んでいる歌い手を葬ることで響也への不満というか黒い感情の整理をはかる目的もあったように思う。

 

 まとめると、大庵はその見た目や言動から想像できる直情的で正々堂々な印象とは逆転した、知的で狡猾な逆転裁判シリーズの犯人にふさわしい象徴的な要素を持ったキャラクターだということ。同時に響也の軽薄でイヤミな印象と逆転した特徴に設定することでその性格も実は印象と逆転しているという部分が強調されている。

 つまり、すごく魅力的な犯人キャラクターとして私には映っているんだけど果たしてそれはメジャーな見方なのか…まあマイナーなんだろうなあ(笑)

 

 

 ということで今日はこの辺で。妻も息子もよく眠っているので筆は進むが同時に空腹も進む(笑)

明日もいい日でありますように。