今日は本エピソードに登場するラミロアさんについて語っていくよ。『音の絵の具の風景画家』という肩書を持っていながら色々と物議を醸す設定の数々は逆転裁判4というゲームを象徴する部分を持ったキャラクターともいえる。

 

 さて、じゃあ大まかに2つの要素において例によってネタバレありで語っていくよ。

 

 

①証言で最初の段階では伏せていた事実について

 ラミロアさんは法廷で暴かれるまで、いくつかの情報を伏せたままで証言席に立っていた。それがもたらした弁護側への影響は割と大きくて、王泥喜くんはよく最後までマキの弁護を続ける気になれたなと思うほど、マキ本人の抱えていた密輸の幇助という罪よりもラミロアさんの証言や伏せていた事実の内容が罪深く感じた。

 マキを救いたくて王泥喜くんに弁護を依頼したのに、協力的と言えない態度と取られて全くおかしくないほどのことをしている上に自覚が全くない、法廷侮辱というのはこういったことを言うのではと少し過激なことも言いたくなる気分にさせられた。

 マキを本気で救いたいならば例えば、レタスは目撃者に聞けと言い遺したが最初から「盲目なので目撃証言を求められても答えられることがありません」と伝え、「ただ、目撃証言ではなく周辺で聞いた不審な音や声、特に銃声に関する情報は持っています」と協力的な姿勢はいくらでも取れたはず。ただ、そうしなかった。それは何故か。

 作中でこれについてはっきり語られていないので推測でしかないけれど、状況からみてレタスの素性・マキの密輸幇助の事実は知っていた又は事件当日の声から何かしらやましい部分を感じ取っており、判決が遅れれば遅れるだけマキにとって都合がいいであろうと判断したため、法廷内の現場攪乱のために正直に語らなかったのだと思う。

 最終的に犯人の眉月大庵の声を聞き、発砲犯は彼という容疑発覚を引っ張ってこれるのは正直に話しても法廷を攪乱しても同じだったであろう。1つ違うのは法廷攪乱を図ったことにより再調査のため翌日に判決が伸びたため、ギターケースに詰められ自身の命を危険に晒しマキを守る証言の場を危うく失いかけた、そこが違う。

 大庵への追及がもう少し早い段階であれば、再調査の必要なくそこで真相を解明しえたであろうし、もし再調査が必要だという結論に行き着いても大庵は重要参考人として拘束されるなどして調査され、翌日の公判を待たずして逮捕までたどり着いたであろう。当然自身の身に起きる危険もない。

 まとめると、マキを守るためではなく、マキが裁かれるのを遅らせる、これが目的だったということ。言い換えれば、王泥喜くんいマキは救えない、そう判断していたということを意味していて、王泥喜くん目線で見ればかなり胸糞が悪かったりする。

 

 

②本エピソード内における彼女の役割について

 そんな彼女の本エピソードでの役割、それは検事・牙琉響也の味方は法廷内に裁判長と弁護士・王泥喜法介だけだったと示すこと。もっと正確に言うとガリューウェーブもそのゲストも牙琉響也の求める真実や音楽に共感できなかったということを示すため。わかりやすく牙琉響也に挫折を準備するための役割を与えられているということです。

 

 

さて、明日が来るので今日はこの辺で♪

明日もいい日でありますように