今日はなんとなく『推しの子』のアニメ版が観たい気がするけど、今日も張り切って逆転裁判4の3話『逆転のセレナード』について語っていきますよ。例によってネタバレはしますのでご注意ください。不自然な改行とか反転もないですよ(^▽^)/

 

 

 本エピソードの事件は、発生から公判の判決まで全て王泥喜くん視点で描かれる本作唯一のエピソードだったりする。もう起きてしまった事件を状況証拠と証拠品で解き明かす事件よりも、特有のライブ感がいい感じ。ただ、王泥喜くんは新米らしいというかなんというか、目の前で色々起きても結構見落としが多いので人によってはやきもきするかもしれない。

 ということで例によって起こったことをまず箇条書きで、極力王泥喜くん目線で書いていく。

 

 

①ガリューウェーブのコンサートに招待され、1部と2部のバラードタイムまで普通に観る

②第3部好みじゃない音楽なので控室に関係者としてバラードタイムのゲスト歌い手・ラミロアに挨拶に行く

③そのつもりだったが銃声を聞きつけ、それが聞こえた控室に入る

④ローメイン・レタスというラミロアのマネージャーが肩を撃たれて倒れているので声をかける

⑤レタスは目撃者に聞けと言い遺し失血死する

⑥コンサートは途中で中止、関係者はかん口令が敷かれた上で会場に拘束

⑦調査も兼ねて牙琉含む関係者の話を聞く。その中で現場に再度訪れると遺体が消えていた

⑧報告のため牙琉を探しステージの方へ行くとステージギミックが作動しせりあがった状態に変化

⑨ステージの上にはレタスの遺体と、ラミロアと同じく招待された少年ピアニストのマキ・トバーユが横たわっていた

⑩マキ・トバーユは容疑者として逮捕、王泥喜くんはラミロアの依頼で彼を弁護することになる

 

 

 改めて箇条書きすると結構ツッコミどころあるね。一般的に遺体移動前に王泥喜くんが第一発見者なので拘束されそうだし、いくら弁護士という身分だからと言って王泥喜くんに現場の保存を任せるのも不自然かな。フィクションだから仕方ないと言えばそれまでなんだけど、ガリューウェーブは警察関係者のバンドなわけだから自分たちでやろうよと言いたい気分にはなる。まあ、公務員は副業禁止のはずだからガリューウェーブが営利目的のアーティストとして成り立っているところがそもそもフィクションなんだけどね。

 

 

 さて、細かいことは置いておいて本題。本エピソードは殺害方法とかトリックもそうなんだけど、わりと終始法廷での証言が被告人マキ・トバーユ含め伏せておきたい内容を抱えまくっている。王泥喜くんはその伏せられた不都合を暴くたびにピンチになっていくという逆転裁判らしい展開に四苦八苦することになる。その紆余曲折ある真実への向かい方が本エピソードの楽しいポイントです。

 シナリオ上のおかしい点とか、キャラクターのキャラ崩壊っぽい不自然な描写とか、理解に苦しむ動機やトリックなんかもぶっとばして楽しいと思わせるゲームって、結局この『らしさ』を持っている。不都合な事実、証言、証拠から逆転の一手を見つけるのが逆転裁判の醍醐味と思っているファンは少なくないと思う。

 本エピソードは結末と犯人の自供の引き出し方はともかくとして、この骨子を失っていないから私個人としては非常に面白かったと思っている。前から書いてる本作の被告人は真っ白じゃない、そこが王泥喜くんが弁護する意義だって前提でいくにしたって本エピソードにおいてマキ・トバーユが犯した罪は密輸の幇助と重たいだろと考える方が多いかもしれない。

 けど、密輸したものは架空の物体だったりするし、恐らく真犯人はマキに協力を依頼する際に人助けのためにとそそのかしているであろう事情がある。密輸だとしてもそこに人の命を救う可能性があるのならと協力するのはマキのキャラクターづけ的に納得はいく。

 ご都合部分にわざわざ目を瞑らなくとも王泥喜くんの物語としてみた場合、人を救うためという動機さえあれば王泥喜くんは守るでしょう。

 

 

 ということで今日はこの辺で。

 明日もいい日でありますように。