元記事
時代は変わったよね。
30年前の右翼は今では中道から左派に近い。
あの頃は、
まさか21世紀になっても在日米軍なんてものが存在すると思わなかった。
ソ連の崩壊、中国の資本主義化で必要性もなくなり、
在欧基地のように段階的に縮小されることを前提にして、
自主独立路線を進めるのではないかという期待があった。
当然、
その際には自衛隊の憲法への明記は不可欠で、
アメリカがアジアから引いたことで起こる混乱を未然に防ぐために、
環太平洋地域の集団的安全保障政策が不可欠で、
その前段階として経済的な結びつきを強化するという思惑があった。
けれども、
バブルの崩壊、中国の予想をはるかに上回る強硬姿勢などで、
今のようなことになっている。
なので、
今の右派はどちらかというと米国の一部となることを希望している人たちで、
その方が楽だと考えている。
で、
左派は今や何も考えていない。
なので半周回ってかつての右派が左派的な発言をすることになる。
自主独立という理念は今や左派的にしか聞こえない。
1980年代に解決するべきだった問題をバブルや経済の乱高下で機を逸したことで、
これからの人たちには苦労をかけることになるな。
今や高市総理にできるのはアメリカとの関係を壊さないように、
その要求に丁寧に対応することだけだ。
株価を上げ、
円を下げることで海外投資家は大儲けできる。
金利を低く抑えることで、
日本の富はどんどん海外へと投資されていく。
国内の大半の地域はこの半世紀、
築き上げてきた様々なものを老朽化で失う。
でも、
海外と繋がった地域だけは繁栄を続けるという、
まるでアメリカのような社会が生まれる。
インフレによって国債のGDP比率を改善するという財政当局の荒技は、
成功するだろう。
ただし、
その弊害はとても大きいと思う。
けれども、
1970年代の狂乱物価化が、
バブルにつながる新富裕層を生み出したように、
今回のインフレも成金を多数生み出すだろう。
彼らは別荘を買い、
様々なことにお金を使う。
あと、
10から20年経れば、
トリクルダウンも夢じゃないかもしれないが、
その時は不景気な時だろう。
とりあえず、
中道から右派しかいないような日本の上に、
熱量だけで実無能力は未知数の政治家ばかりの今、
どうしたらいいのか。
昔からいわれることだが、
仕事をまかせてはいけないのは、
自分からやりたいという人。
その中でも、
未知数の人、能力のない人はダメだ。
では、
やらせて結果的にうまくいくのは、
やりたがらいなが、
やれる能力のある人だ。
特に、
組織や規範を変えることについては、
大体はいじると前よりも悪化することがある。
それを熟知している能力ある人は、
簡単にはそんな仕事を受けないからね。
民主制における適材適所の難しさでもあるが、
今回は例外であってほしい。
そうしないと、日本は国際金融に噛み砕かれてしまうからね。
