元記事 

 

 

案件についての考え方の違いはあってしかるべきと思うが、

これはちょっとどうなんだろうか?

 

「おそらくは坂本龍一氏が、もともとの資本主義嫌いから、神宮外苑が私有地なのか公有地なのかも知らないまま、公的資金が使われないことも理解しないまま、さらに内苑と外苑の区別も付けない中で、貴重な森が失われると勘違いして、反対声明を出したまま亡くなってしまったことにあるのではないかと思う。」

 

うーん、

おそらく、知らないまま、という書き方は、

記事としていいのか?

 

 

 

「都市のビジョン」広く知られるべき
 ―施政者の姿勢こそが大切とお考えですか。
 「都知事は『事業主に手紙を出せばいいのでは』とおっしゃったと聞きました。たしかに、このたびの再開発事業は三井不動産、宗教法人明治神宮、独立行政法人日本スポーツ振興センター、伊藤忠商事によるプロジェクトであり、地権者は宗教法人明治神宮であると聞いています。その各法人の皆さま、特に地権者である宗教法人明治神宮にはぜひとも計画をご再考いただきたいと思います。が、それ以前に都市計画のビジョンのもとに各地の開発の是非が判断される必要があるのではないでしょうか?」」

 

この問題は、

現在都内で企業主体で進んでいる再開発事業の多くは、

完成した暁にその施設を楽しむことができるのは、

「富裕層」だけであるという現実に対する批判だと思う。

 

都心の大企業の平均年収は今や2000万円を超えている。

 

そうした人々にとって、

スポーツ観戦や高級ホテルでの娯楽は日常だと思う。

 

ただ、

それらを支える大多数の都民にとっては、

一生の間、経験することもできない生活でもある。

 

ちなみに、

都民の所得に関しては、

中間層だけをみた場合、

物価調整などをしてしまえば、

全国最下位に近い。

 

 

 

これはアメリカの所得が高いというのが、

突出した高所得者によって平均が上がっているだけであって、

決して中間値が高いわけではない。

 

そうした現実社会に向かい合った場合、

明治神宮という官社が地主である開発において、

この計画内容はどうなのか、という指摘だと思う。

 

あと、

この記事、坂本龍一氏への敬意に欠けていると思う。

 

死者は反論できない。

 

ただ、

今の時代、

死者の意思は記録として簡単に閲覧できる。

 

勿論、

記録が捏造されている場合や、

その方の生前の行為とかけ離れたものであることもある。

 

それは他伝自伝信ずべからず、という言葉があるくらいだ。

 

ただ、

テレビや雑誌、新聞類で発表され内容については、

それを改竄することは難しい。

 

まぁ、

外苑の再開発としては、

今の計画が適切であるのは、

間違いないと思う。

 

それは対象を誰するのか、という点においてだ。