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今の時代としては馬鹿馬鹿しいと思われかもしれないが、

吉田茂は軍部による報復を恐れていた。

 

仮に戦後、

国軍として再編成された帝国軍が存在したとしたら、

吉田内閣は倒されいたと思う。

 

現実的にも、

中国から帰国した服部卓四郎、

東大の荒木光太郎夫妻らの旧帝国陸軍の思想的、経済的背景を支えた人々のグループは、

米軍の一部と協力体制にあり、

中でも中国国内における有効な情報網を全くもっていなかった米軍に対して、

旧帝国陸軍からの情報提供は貴重なものだった。

 

当時、

日中の勢力は入り乱れていた。

 

そんな中にあってよく吉田茂は参戦せずに日本を守ったとも言えるし、

その反面、

戦うことができない日本という、

国家の成立要件の一つを満たさない準国家としての「日本」にしてしまったことは、

果たして22世紀の歴史家からはどのように評価されるのだろうか?