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ゼレンスキー大統領は就任当初から、

ウクライナ軍や民兵組織の指揮権を掌握していなかった。

 

そのことがロシア軍にとっては意外すぎる反応となって、

初期の膠着状態を導き出したのだと思うが、

戦争が長期に渡った結果、

大統領が軍の人事権を掌握しつつあるのかな?

 

「「不和が表面化し、大統領府への権力集中も進んでいる」と懸念を口にした。 」

 

ロシアの侵攻においてプーチン大統領はチェコ型の無血占領と、

その後の外交交渉によってウクライナの中立化を目指していたと思うが、

ウクライナが応戦したことで本当の戦争になってしまった。

 

ロシアとして行軍するだけのはずが、

実戦に放り込まれたわけだが、

ゼレンスキー大統領の開戦前の西側の警告に反発し、

ロシアの侵攻をかたくなに否定していたのは、

ある程度の分野ではロシアとの話し合いが行われていたことを窺わせる。

 

愚連隊のアゾフ大隊や、

ロシアを敵視しすぎる民族派をロシアの手によって粛清し、

ウクライナを中立的な地域として経済的に発展させるという目的は、

問題が実戦化してしまったことで崩れたが、

ゼレンスキー大統領として総力戦は避けたところだろう。

 

ある程度のこう着状態で戦場における人道的休戦を実現しつつ、

数年をかけて外交によって暫定的な国境を確定することが一番の平和への近道だと思う。

 

あと、

ウクライナにとっての勝利条件は今のままだとあまりにも困難であり、

達成不可能だ。

 

逆にロシアの勝利条件はウクライナ国内の混乱であり、

さらにボーナスポインとしては、

西側世界の軍需物資を消耗されせることで、

間接的に他の国境線における圧力を軽減させることができる。

 

要するに、

戦争とは悪質な「いじめ」であり、

相手のいやがること、

弱いところをちくちくと突きまくることだ。

 

それに耐えられるほどの力はウクライナにはないと思うんだが。