少子化対策は手遅れ | 古い物遊びの日々

古い物遊びの日々

日常のささやかな楽しみをつづっていこうと思います。趣味や庭の花、着物、猫など。

テレビの番組で女が地方から都会へ流出しているのを防ぐ対策というのを紹介していた。

自治体主催の婚活イベントをやったら、参加者はほとんどが男。女がいないということで危機感をいだいた。

そんなのあたりまえだろう、役人は役所の中にいて世の中のことが見えていない。

子育てのしやすい環境を整備して、子どもの遊び場を作りましたとドヤ顔で自慢する。そんなものより仕事をくれ。

女に働けというくせに、地方には仕事がない。あっても薄給のパート、非正規の日雇いばかり。

シングルマザーにでもなろうものなら、貧困になること間違いなし。離婚して苦労するより、リスクは負わないほうがいい。

はじめから結婚せず、ひとりで暮らそうと思う人が増えた。働いても経済的な余裕がない、恋をする元気はない。

男だってお金はあっても、結婚につながる機会がない。風俗へは行くが、婚活はめんどくさい。

昔のような世話焼きの知り合いはいない。職場の上司はプライベートに踏み込んでは来ない。

結婚相手を自分で探すのはたいへんだ。働くばかりで出会いのチャンスもなければ、お金を無駄にしたくない。

子育ての支援は家庭持ちにはありがたいが、結婚しない男女には他人事。それで女が地方に落ち着いてくれると思っている。

田舎で貧乏するより、都会でお金を稼いで楽しく暮らしたほうがいいに決まっている。

地方ではタイミーで探しても経験者か新卒しか取らず、タイミーの意味がない。

ハロワで探しても最低賃金の仕事ばかりで、それでいて資格を持つ人を求めている。

専門知識のある人が安い賃金で働いてくれないかと期待している。資格のある人がそんな給料で来るはずがない。

地方の常識も遅れているようで、女は一人前ではないから賃金は男の半分でいい。結婚して子どもを持つのが幸福。

働いてもいいけれど、家庭を主にして自分の楽しみは二の次にすること。女にとって結婚はいいことではない。

教育を受けて、やりたいことがたくさんある女に結婚だけが幸せと言っても通用しない。

わざわざ苦労する道を選ばない。お金があれば大抵のことは解決する、結果女はお金を稼げる都会へと流れる。

こんな簡単なことがわからないとは、お上は庶民のことが分かっていないのだと実感する。