プラナカンマンションで華僑の栄華を知る■マムズ・ニョニャ・クイジン(ペナン)■ビーフ・ルンダン他 | カレー探偵やみちゃん 世界食べ歩き

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富山県射水市在住のカレー研究家、ブロガー。ブログは15年継続中。カレーの聖地「イミズスタン」の命名者として、各種新聞・雑誌、テレビ、カレーイベントでイミズスタンをPRしています!「イミズスタン・カレーサークル(ROTI)」を主宰。

 

カレー探偵、やみちゃん です。

 

 

 

マレーシア遠征 2022 晩秋 

 

 

 

第5章 ペナン島 編

 

 

 

  #38 プラナカン・マンション

 

 

 

プラナカン・マンション

 

 

 

ペナンには多くのプラナカン(※)が住んでいて、基本的には富裕層なのですが、その栄華を学ぶのに最も適しているのが「プラナカン・マンション」です。

 

 

 

[※プラナカン・・・マレー語で「その土地で生まれた子」。15世紀後半から数世紀にわたって移住しマレーシアに根付いた主に中華系移民の末裔。別の言葉として、中国人と他の民族との混血を指すババ・ニョニャがある]

 

 

 

 

この建物自体は1990年代に不動産屋が購入して博物館にしたもの。見学料25RM。

 

 

 

プラナカン建築の特徴は、明るいパステルカラーと美しい装飾です。

 

 

西洋建築を取り入れた外壁のパステルカラーと、プラナカンタイルと呼ばれる多彩にデザインされたレリーフ調のタイルが見事に調和。

 

 

そこに中国やインドのデザインを盛り込み、東西の文化を融合させています。

 

 

 

 

いやしかし、なかなかすごい豪邸です。

 

 

 

 

部屋がいくつあるのか分からないほど。

 

 

 

 

旧・当主の肖像がありましたよ。

 

 

 

 

家族を大事にしていたのでしょう。

 

 

 

 

骨董品・美術品の展示も半端ない量でした。

 

 

 

 

 

こちらは2階の寝室など。

 

 

 

 

マレー半島にポルトガルやイギリスの植民地が形成されていく過程で、貿易や船舶のビジネスで巨万の富を築いたプラナカン。

 

 

 

清朝中期から中華民国の時代にかけて絶頂期をむかえましたが、大戦時に日本軍が侵攻したことなどもあって多くの住民がオーストラリアなどに避難し、栄光のプラナカン文化はほぼ消滅しました。遠い目。

 

 

 

  #39 Mum's Nyonya Cuisine

 

 

 

ビクトリア時計台

 

 

 

コーンウォール要塞

 

 

 

その後、「ビクトリア時計台」と「コーンウォール要塞」をサクッと見学してから、プラナカン料理を食べに行くことにしました。

 

 

 

Mum's Nyonya Cuisine(外観)

 

 

 

プラナカン料理は「ニョニャ(中国とマレー系の混血女性)」料理とも呼ばれていて、マレー料理と中華料理をミックス、さらにタイ、インドネシア、インド、そしてヨーロッパの影響も受けた多国籍料理です。

 

 

 

店内風景

 

 

 

「プラナカンマンション」見学の後に立ち寄るには最適なお店だと思います。

 

 

 

 

それっぽい装飾になっていました。

 

 

 

 

お店の名物マダム(※推定75歳)にナツメグジュースを薦められましたが、甘いというので無難にジャスミン茶に。

 

 

 

探偵の食卓

 

 

 

ゴゴゴゴゴ・・・

 

 

 

・ビーフルンダン 30RM(950円)

 

 

 

松本の「カユマニス」でも食べたことがある「アッサムぺダス」(※甘酸っぱい魚の料理)があったけれど、時価55RM(1750円)で現地的に高めだし、量的にも1人では多いといわれ、やめる。ぶわ。

 

 

 

かわりに私の好物「ビーフルンダン」があったのでオーダーです。

 

 

 

 

ルンダンは肉多く、ほろほろ!

 

 

ココナッツミルクで煮込んであります。

 

砕いた八角ガン入り。

 

 

カレーに近い、いや、カレーですね。

 

 

うまい!

 

 

 

・KERABU KACANG BOTOL 18RM(570円)

 

 

 

「コースならサラダもよ」

 

 

マダムにすすめられ、頼んだサラダは辛い!

 

てか、甘い! 酸っぱい!

 

 

 

 

海老がいっぱいでうれしい!

 

 

 

緑の葉が謎にバリバリと硬い。

 

口腔内に刺さって痛いんですけど、何の葉?

 

 

 

・OTAK OTAK 7RM(220円)

 

 

 

サイドディッシュとして、バナナの葉に包んだ「オタオタ」も注文。

 

 

 

 

これはヒットでした!

 

 

 

ちまきみたい。

 

 

中に白身魚の切り身、マスタード味。

 

 

ベンガル料理に似てるものがありますね。

 

 

 

 

ライスに並べて、豪快に手喰い!

 

 

 

いやー、、プラナカン料理(ニョニャ料理)。

 

 

食材は中華で、そこにココナッツミルク、スパイス類、チリぺースト、さらにはパンダンリーフやレモングラスなどのマレー系ならではのハーブ類も加わり、豊かな風味と色合いを生み出しておりました。

 

 

さすがでしたちゃ。

 

 

 

■Mum's Nyonya Cuisine
★4.5

 

 
 

やみ「次のカレー活動は、あなたの街のあの店です」

 

 

 

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■カレー遠征2022晩秋・マレーシア 編(KL、マラッカ、ペナン)■もくじ
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