カレー探偵、やみちゃん です。
インド・パキスタン遠征 2023 新春
第5章 パキスタン・ペシャワール 編
#031 シンワリ・レストラン
サキさんの息子、アリ・サブテン君の実家があるグジュラーンワーラーから高速バスで約8.3時間!
ちなみに、サブテン君も同行してくれることになりました。これは心強い!
彼にとってもペシャワールは初めてだそうで。
ついに憧れの”遥かなるペシャワール”へと到着!
長かったバス旅の疲れも吹っ飛びます!
バスターミナルに複数いたタクシードライバーの中から誠実そうなおじさんを選んで、まずは宿舎へ。
てか、フロントガラスにめっちゃ大きなヒビが入ってるんですけどー。にゃはは。
でも、気にしない。
夜のペシャワールは妖しくも美しく。
例によってデコトラは派手なんですが、パンジャーブの様式とはまた異なっているのが面白い。
チェックインを済ませたら、さっそく晩ごはんを食べに行こう!!
メイン通りに出ました。
レストランがたくさんあり、その多くはアフガニスタン式の「プラオ」が自慢です。
私ももちろん、プラオがお目当て。
人気店は予約が必要で、注文してから炊き上げるスタイルが多いようでした。
・シンワリ レストラン
もちろん、予約が無くても食べられるお店もいっぱいあります。
ここもそうで、メニューは「プラオ」1種のみ、完全なプラオ専門店です。
看板(シンワリ・レストランと書いてある)は、、まったく読めませんね。ぶわ。
ちなみに、シンワリというのはアフガニスタンの主要民族であり、アフガニスタン国境がとても近いペシャワールにも多くが居住しているパシュトゥーン人のこと。
ドライバーのおじさんに導かれて2階へ。
・厨房見学
おじさんが交渉してくれて、さっそく厨房内を見学させてもらえることに。
ちなみに、厨房内スタッフ全員、パシュトゥー語でしか会話をしないので、アリ・サブテン君にも何を話しているのかさっぱり分からないとのことでした。
大鍋がずんどーーーーん!!
大量の油の中には、、、
ニンジンがガン入り!!
パシュトーン(シンワリ)式のプラオにはニンジンが欠かせません。
豪快!!!
こちらの鍋には、ビーフ・ヤクニが大量に。
ニンジン、ビーフ・ヤクニ、米の、3種の神器が1つになると、極上のプラオができあがるのです!!
さて、プラオの作り方も分かったことだし、食べよう、食べよう。
客は当然のことながら床に直に座り、手喰いするスタイルです。
とはいえ、私は膝が悪いのでテーブル席に案内してもらいました。
てか、時間に注目。
夜の23時!!ぶわ。
それでも普通に客がいましたね。
ピーク時間は超満員なのでしょうが。。
・価格表
メニューはプラオのみ。
書いてあるのはサイズだけとのこと。
テーブルに備え付けの水。
これは飲用にも使えるけれど、腹を壊す可能性が高いので、手喰いしたあとに指を洗う用に使いました。
喉が渇いているならば、コーラを注文するのがパキスタンスタイルです。
・カブリプラオ
ゴゴゴゴゴ・・・
ついに、正真正銘の、ガチなカブリプラオきたーーーー!!
※カブリプラオ・・・アフガニスタンの首都、カーブルの名を冠したアフガニスタン(パシュトゥーン)式プラオのこと。独特のスタイルなので、現地以外の地域からは一般的にそう呼ばれている。
↑ でかっ!でっかい!おっきいい!
ニンジンやドライフルーツが特徴的なビジュアル。
牛の膝、、ですかね。。
骨周りの肉に、むしゃぶりつきながらいただきます。
やみ猫先生とのサイズ感よ。。
サブテンもびっくり。
マトンとは比較にならない大きさです。
なお、タクシードライバーいはく、現地では(カブリ)プラオはビーフでしか作らないとのこと。
(現地では)マトンは高級品で、ビーフの方が安いからという理由もあるのでしょう。
日本のレストランでは逆にマトンでつくるものを多く見かけます。
これはおそらくですが、現地では高くて手が出しにくいマトンが日本ではビーフと変わらない価格で手に入ることや、骨ごと使わないと美味しくならない料理のため、ビーフだとめちゃくちゃ多い量を仕込まないといけないから、そこまで注文のない日本では扱いづらいためではないでしょうか。(※やみ考察)
親切なタクシードライバーさんが取り分けてくれました。
みんなでシェアしながらいただきます。
あ、ちなみに、良い人だったので専属契約で次の日以降も来てもらうことにしました。
もちろん、豪快に手喰い!!
ジーラ入りライタ。
ぶっかけて味変。
プラオはスパイス皆無、塩も弱め。
大量のビーフエキスと、ニンジンとレーズン由来の自然な甘さのみです。
これがまた贅沢なこと、贅沢なこと。
ペシャワールといえば、カワ(緑茶)です。
普通は砂糖を入れて甘くして飲みますが、私は無糖で。
うん、おいしい緑茶で口腔内がさっぱり!
ところ変わればソンフも変わる。
口直しの糖衣フェンネルも極彩色のペシャワールスタイル。
つまようじも木の枝を削り出したようなやつ。
これだけ食べて、お会計は全部で2,820パキスタンルピー(1300円)。
パキスタン人の平均的な月収は66,000ルピー(3万円)とのこと。
■シンワリ・レストラン
星4.2
やみ「次のカレー活動は、あなたの街のあの店です」
***
■カレー遠征2023新春・インド&パキスタン 編(アムリトサル、ラホール、グジュランワーラー、ペシャワール)■もくじ
https://ameblo.jp/yamikomon/entry-12783971702.html
***
イミズスタン公式本
「おいしいイミズスタン・富山の現地系カレーストリート」
1冊500円(税込み)
”イミズスタン”の名付け親、カレー探偵やみちゃんが地元のおいしい現地系カレー店を紹介します!
巻末の”イミズスタン興国史”は必読!
※お買い求めはこちら
↓↓↓
泥棒と探偵 STORE
https://curry-dorotan.stores.jp/