カレー探偵、やみちゃんです。
◆◆ カレー遠征
フジヤマ編(甲府・富士・浜松)
「そうだ、フジヤマに往こう」
カレー王国イミズスタンは背後を立山連峰に守られた天然の城である。
国民たちは常に立山連峰に見守られて生活している。
それこそ、カレーを食べているときも常にだ。
立山連峰が偉大すぎて、ついつい富士山のことは忘れがち。
それではいけないということで、4時間かけて山梨県に到着した。
甲府市内、およびその周辺にはいわゆる”カレー店”が少なく、調査の候補地はおのずと限られてくる。
「ちいさなネパール食堂」
(山梨県南アルプス市徳永231-32)
とはいえ、予想外にネパーリー指数の高そうな店を発見したので期待を胸に初調査することにした。
・店内風景
インド料理店らしく飾るわけでもなく、ネパール色を表に出した内装が好印象。
店内はかなり広く、どのあたりが「ちいさな」食堂なのか謎。
謙遜しているのだろうか?
・メニュー
ただし、メニューを見ると結局はステレオタイプな”インネパ系”のナン&カレー。
個人的に普段はあまり食べない系だ。
・ダルバートメニュー
店の外観から想像していたものとのギャップに困惑していると、
【 THE ねぱ~る料理 ダルバート 】
と書かれた別メニューを発見。
なんだ、あるじゃない。
ほっとする私。
ダルバートの説明にも力が入っているし、これは期待できるか?
ただし、ここでまた混乱するような表記が。。
メニューの「1.ダルバート 880えん」は分かるとして、
「2.」「3.」「4.」の【ターリ】は【ダルバート】ではないのか?
いわゆる【ダルバート】にタルカリが付属したものを【ターリ】と書いているだけなのか?
「5.お子様セット」が続いているが、これはさすがに【ダルバート】の派生ではなさそう。
では、一番気になる「6.スペシャルターリ」は?
ナンやらシークカバブやらチキンティッカがついているから【ダルバート】というより北インドの【ターリーセット】的なものなのか?
ネパール人スタッフに直接訊いてみることにした。
「↑この写真と同じものが食べたいのだが、
これはメニューの1~6のどれなの?」
・・返ってきたこたえは驚くべきものだった。
「どれも違います。この写真は見本、サンプルです」
まずはスープから。
具材はないコンソメ風。
たしかに、真鍮の食器(チャレスコタール)は素晴らしいものだ。
表面張力の存在を信じざるを得ない盛り付け。
カレー2種の選択制だが、これは【料理長スペシャル】という名称で、”日替わりカレー”のことなんだとか。
ちなみにこのときは【チキンコルマ】とのこと。
極めてマイルドでスパイスを感じない。
カシューナッツがゴロゴロと入っていた。
もう1つは【ネパールチーズカレー】にした。
チーズは自家製のパニールだったのでうれしい。
しかしながら、グレービーが特徴のない味。
サーグとアチャールは量が少なすぎて存在の耐えられない軽さ。
ライスは日本米の着色系。
ハートに目玉がついているところがチャーミング。
シークカバブはチキンだった。
ここでインド料理の実力をチェックするために(?)バタチキ活動。
グランドメニューからの単品オーダーとなる。
300ml は入る銅コーティング・ハンディにたっぷり入っていることや、バター価格の高騰を鑑みるに、スペシャルターリと変わらない値段なのは、まあまあ妥当か。。
イミズスタン規準で考えると高いけれども。
もう一つ、若干安いタイプを紹介。
サイズは小カトリになるが、このセットにもカレーは2種ついている。
(※選択は出来ない)
こちらは定番の【チキンカレー】。
さらっとして、ククラコマス的だといえば、そういう気もする。
ただし、どのカレーを食べてもベースが同じ感じ。
やっと念願の【ダルスープ】に辿り着く。
・・しかし、やたらと塩が強く、コレジャナイ感。
アチャールは例によって”4片”のみ。
ライスは目玉に加えて”お口”がついてキュートに変化。
そしてインネパ系によくある、”でかさ”が自慢のナン。
薄焼きでパリパリ、甘くはなかったのでそこは良かったのだが、なにしろギーが大量に塗られてテカテカだった。
そんな訳で、いろいろ突っ込みどころの多い調査からのスタートになったが、こういうのも含めてカレー遠征の面白いところだ。
※この調査の後、「ちいさなネパール食堂」は閉店した。
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ちいさなネパール食堂 (ネパール料理 / 塩崎駅、竜王駅)
昼総合点-
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やみ「次のカレー活動は、あなたの街のあの店です」
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