■カレー・”闇から1つかみ”シリーズ(1)■ニューシャングリラ(高岡市) | カレー探偵やみちゃん 世界食べ歩き

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富山県射水市在住のカレー研究家、ブロガー。ブログは15年継続中。カレーの聖地「イミズスタン」の命名者として、各種新聞・雑誌、テレビ、カレーイベントでイミズスタンをPRしています!「イミズスタン・カレーサークル(ROTI)」を主宰。

カレー探偵やみちゃんです。

さて、ついに始まった新企画。

その名も、「闇から1つかみ」。

これは、いままでいろいろな理由で更新タイミングを逸してしまい、迷宮入り調査ファイルに収められてしまった未解決な調査を、いまさらながら更新(再検証)するという後ろ向きな企画です。

なにしろ、カレー探偵事務所にはまだ250件以上の未解決ファイルがありますからね。にゃはは。



今回は「ニュー・シャングリラ」(高岡市)の話です。

しかも2連チャンでお届けします。

ではまず1回目。


<2014年2月21日のニューシャングリラ>


いきなり1年前のものが出てきました。
いいんです、そういう企画なんで。


・ダールチキン





同店はこれまでいろいろな営業努力をされてきました。
「日替わりカレー」導入もその1つです。

これはある日の日替わりランチから”ダールチキン”。



「チャパティを焼いてください」と”やみ振り”したら焼いてくれたりして。
サービス精神に感激しました。



チャイは薄いですね。
ミルクの味しかしなかったっけ。


<2014年4月29日のニューシャングリラ>

では2回目です。
これもかなり古い話。。遠い目。
サクサクいきますよ。

この日は、私にとっても忘れられない調査となりました。


■チャナ・チキン


やはりランチタイムのお安いカレーでは”真の実力”は分からないと考えた私。

夜に訪問して、グランドメニューから単品でオーダーしました。



私の読みは正解でした。

ランチに比べて濃厚で具材もたっぷりで。

チャナもホクホク、美味しい。

これがランチカレーに出たらヘビロテだったかも?


■ビンディ・ゴシュ・マサラ(チキン)


もう一品たべてホンモノか確かめてみたい。

そう考えた私は、メニューから「ビンディ・ゴシュ・マサラ」を選択。

ゴシュ(ゴーシュ)”というwordは””という意味ですから、直訳すれば「オクラと肉のカレー」になります。

つまり、乱暴に言えば、肉は何でもいいんですよね。

しかしながら、

1.射水市のパキスタン四天王各店では、ビンディゴーシュに使う肉といえば「マトン」と相場が決まっている

2.ニューシャングリラの店長K氏はパキスタン人である

3.メニューに「羊肉とオクラ入り」という添え書きがあった

ため、何の疑いも無くマトンだと思ってオーダーしたんですね。

・・・それが、出てきたものは上の写真の通り、”チキン”だったんです。


私、店長にそのことを指摘したんですよ。

やみ「これ、マトンじゃないぜ? チキンが入っとるけど・・」

まあ、私的にはチキンならチキンでも良かったんですが、今後、他の客が同じ目にあっては困ると思い。

表記と違う肉を使っていたら店のダメージにもなりますからね。

(※ちなみにチキンはマトンの半値で仕入れることができます)


すると、店長さん、なぜか私をクレーマーだと勘違いされたようで?大興奮。

ちょっとした言い争いになっちゃって。

ゴーシュは肉の意味だ、チキンでも間違いじゃない、
みたいな話まで出てくる始末。


結局は作り直しの提案があり、そこまでしてもらわなくても良かったんですが、とりあえずはお任せすることにしました。


■ビンディ・ゴシュ・マサラ(マトン)


これがマトンバージョンです。



これ、お世辞抜きに美味かったです。。

オクラとタマネギがねっとりと。
スパイシーなマサラとともに、ほろほろマトンに絡みつく。

最初からこれが出てきたらもちろん最高でしたし、随筆にも直ぐにUPしていたかも?遠い目。

これは日本語のメニューを作った人と、店長と、シェフと、客(やみ)のちょっとしたボタンの掛け違いから生じたハプニング。

お互いに謙虚になってカレー愛をもって活動することが一番大事です。

まあ、いまとなってはご褒美みたいな話ですちゃ。


やみ「いや~、この調査、ようやく日の目を見たちゃ。迷宮(オクラ)入りしなくてよかった」


「ニューシャングリラ」、また定点観測しなきゃね。

カレー・一期一会を大切に。


やみ「次のカレー活動は、あなたの街のあの店です」