2007/07/24
江戸川乱歩の小説が、まさかこんなトンデモホラーに!
嘉門洋子、取材を試みるときの「えへへえへへ・・・」と愛想笑いか、恐怖で「ぎゃー!ぎゃー!」って絶叫しかしてなくて、 常にトップギアとローギアのみ!ってパラノイアっぷりが、むしろ狂気の映画ではノーマルに感じられます。
いや、ロウソク垂らされてひぃひぃも言うとったな。
死後名声の高まった前衛画家「ゴウダサブロウ」のファンであり雑誌編集員の嘉門洋子。
生きていたころゴウダが絵を描いていたという人里はなれた山奥の屋敷を取材するためそこに宿泊する。
が、そこには
娘:清水萌々子をイタコとする霊能者一家
訳アリの女中
訳アリのオーナー
療養中の唯一まともそうな青年:窪塚俊介が住んでいた。
嘉門洋子、ゴウダサブロウに倣って屋根裏をゴソゴソ、住民達の生態(性態?)を覘いていると、あかずの間の衝撃的な正体を知ってしまい・・・
チープな作りかと思いきや、なかなかこの狂気ワールドが秀逸で、どっぷりのめりこめました。
ピエロの化粧をするときの真面目な精悍な顔つきがステキすぎ。キチンと殺りますよ!先生!って心意気!
遊井亮子ママンの娘を怒鳴るときとかのブキミさもステキすぎ。
しかし、
嘉門洋子をロウソク責めで散々悶えさせたり、
蜀台で次々と大人たちを撲殺したり、
と、清水萌々子のおマセぶりにはただただ脱帽。