さあ!レイトショー!身分証明書がいるんだよ!でもエッチなシーンなんかないよ。 ぜ~んぶスプラッタ。
舞台は近未来の日本。国防上のデータ採取と称して 抽選で選ばれた中学生1クラス42人を、最後の一人になるまでお互い殺しあわせる BR法が施行されていた・・・
「ビートたけし」「山本太郎」ときたらメロリンキュー だな~って感じなのだが、今回は山本太郎、ちょいと渋いです。
全体的にせわしない感じがするが、原作の小説は国語辞典並みのブ厚さ。 2時間ぐらいにまとめるには駆け足にならざるを得ないんでしょうな。
映画では教師役のビートたけしの哀愁とかやるせなさとか表現しようとしていたみたいだが、 どうも蛇足なのでは?原作の「ヤバい管理社会にどっぷりつかったオトナ」という役回りから外れ、 悪役にも徹してないし同情できるほど可哀想でもないし。ここは残念。 ただ、マッド野郎桐山は、映画版の方がいいキャラだ。
私的な見どころは千草貴子役の栗山千明。怪奇映画「死国」で、 映画史上に輝く爆笑殺人方法(抱きついてサバ折り)を決めまくった栗山千明。 「ち●こ」とか言ってるし! そして男を転ばせてその「ち●こ」をナイフでメッタ刺しにしてるし! ビバ栗山千明!ブラボゥ栗山千明!
残念なのは心中するふたり。原作の小説では、天国で一緒になろう、ってパラノイアなぐらい燃え上がるさまをキレイにドラマチックに描いているのに。映画ではエッなにこれ?って感じで。
国会とかで非道だと騒がれていたけど、単純に殺しまくってハッピーエンドなハリウッド流アクション映画と違い、生命賛歌という気がするのだが。