1年前、梅田ナビオから、尼崎の園田まで、新聞記者の夫婦を乗せたとき、その新聞記者が、私にいやなことをいいました。「あんた、貯金あらへんねやろ。」私が、運転手や思ってばかにして、おれは、高給や、おまえは、貧乏人やいわんばかりの態度でした。私は、思いました。タクシー運転手も規制緩和さえなければ、こんな若造にえらそうにいわれなくてもいいのにと。現にタクシー運転手は、統一料金で、台数制限のあったころは、(昭和30年ころ)大手の商社につとめている人の2倍以上の給与がありました。ところが、規制緩和で、運転手の給与は、どんどんおちて、今では、18歳の新卒の子よりも安い賃金になってしまいました。もう生活保護もらっている人よりもひくくなっています。こんなにひくくなっても、規制緩和を行政は、やめようとしません。世間、行政は、タクシー運転手は、死んでもええわとでもおもっているのでしょう。だれも、たすけてくれる人も、同情してくれる人もいません。それどころか、「タクシー運転手してる、てめぇが悪い。」と言う人までいます。先日、TVで、生産人口が減少しているので、不景気なのだと、ある経済評論家が、いっていましたが、それは、違うとおもいます。年収200万円をきる人達をたくさんつくりだしてしまったのが、不景気の原因です。けっして生産人口の減少ではありません。例えば、公務員は、平均年収700万円です。タクシー運転手3人分です。しかし、かれらは、ケチです。年収700万あっても、タクシーには、乗ってくれません。仕事かえりに、あかちょうちんで1杯というのもないのです。700万円は、すべて貯金してしまいます。だから、その金は、世の中にでまわらないのです。だから、結局、不景気になります。タクシー運転手が、高給だった昭和30年ころは、タクシー運転手は、金をつかいまくりました。仕事がおわると一目散に飲み屋に直行、その日の稼ぎをみな飲み代につかってしまうほどです。運転手は、貯金する習慣は、もちあわせておりません。金があったら、あっただけ使います。だから、その金は、世の中にでまわり、景気をよくしていたのです。実際、昭和30年ころは、右肩あがりでした。これは、タクシー運転手だけでなく、土木、建築現場で、働く職人さんにも同じことがいえます。結論として、景気をよくするには、金をよく使う人種に金を渡さなければ、世の中はよくなりません。公務員の給与を300万円までおとし、住民税を引き下げる、場合によっては、消費税1本にして、住民税を廃止するのが、得策です。子供手当ては、すべて、貯金されてしまい、景気には、まったく役に立っていません。貯金を禁止して、すべて、タンス預金か、財布にいれてもちあるくようにする。そうすれば、泥棒や、ひったくりにあうので、金もちは、人にとられるぐらいだったら、自分で使ったほうがマシとなって、どんどん金を使い世の中がよくなります。最後に、どこの新聞記者知らないが、タクシー運転手を貧乏よばわりするな。かつて、明治時代のころ、新聞記者が、貧乏な時代があった。石川啄木は、東京にでてきて、朝日新聞社につとめたが、28歳の若さでこの世を去っています。これは、新聞社の給料が少なく、満足な食べ物を手にいれられず、栄養失調が原因といわれています。今の新聞社が、高給なのは、マスコミが、規制され、だれでも、TV局、新聞社をおこすことができないからです。マスコミも、規制緩和されて、数がふえれば、そこに勤める人は、タクシー運転手なみの給料になると覚悟しておきなさい。タクシー運転手の姿は、明日のあなた方の姿なのですよ。
平成9年から、タクシー運転手をしています。その頃、税込み年収480万円でした。平成22年は、税込み年収291万円でした。規制緩和で、タクシーの台数が、増えたためです。政治家のえらい先生は、タクシーは、自由化して、競争すれば、接客やサービスがよくなるんだといっていました。それで、タクシーのお客が増えて、運転手の収入もふえるとしていました。しかし、実際は、その逆で、お客はへり、運転手の収入は、減ってしまいました。政治家は、大阪は、タクシー自由化の実験場だとばかなことをいっていました。私達運転手は、モルモットでは、ありません。ばかにせんどいてください。私は、43歳です。もうこの歳になると、転職というわけには、いきません。収入がすくなくても、我慢してやっていくしかないのです。ただ1言いわせてもらうと、どうして、タクシー、バス、トラック、の交通産業だけ自由化したのでしょうか。交通産業だけをを自由化するのでなく、他のすべての業界を自由化すべきだったのでは、ないでしょうか。そうしないと、不公平ではありませんか。タクシー運転手は、貧乏で死んでもかまへんのやと言う考えが、くやしくて、かなしくなります。