イタリア・ワイン探訪(その19)サルデーニャ州「レノス・ビアンコNV・テヌーテ・デットーリ」(Vino)
サルデーニャ島北西部ロマンジャの自然派ワイナリー「テヌーテ・デットーリ」が造るエントリーラインの白ワイン「ヴィーニョ・レノス・ビアンコ(NV)」です。
品種はヴェルメンティーノとモスカートを収穫後、4日間スキンコンタクト、セメントタンクにて2年以上熟成。複数のヴィンテージをアッサンブラージュし、SO2を必要最低限(45mg/l)添加し、無ろ過、無清澄=ノンフィル・ノンコラにてボトリング後出荷。
自然派はによくある、酸が結構あるタイプですが、ぶどうの甘みがまあまああって、美味しいですね。2800円程度の価格帯。
ワイナリー「テヌーテ・デットーリ」。
サルデーニャ州の北、センノリにある小さなワイナリーですが、19世紀よりワインを造っている歴史があります。
当時は生産量重視ので、協同組合に葡萄を卸すだけの農家だったのですが、2000年に現当主アレッサンドロがワイナリーを継いだ時に「市場に従うのではなく、自分が飲みたくなるような、自分にしか造れない、この土地でしか造れないワインを造りたい」と考えた彼は、畑をすべて有機栽培に切り替え、醸造も人的介入を最小限に留める自然醸造へ転換し、自社での瓶詰めを開始。
畑は海沿い約20haで、一番若いブドウでも樹齢は40年以上、古いものでは100年を超えるそう。
すべてのキュヴェを単一畑から、単一品種のみで栽培。
評価も高く「デットーリ・ビアンコ(2015)」は『ビベンダ』2017でTOP10ワイン「Miglior Vino dell Anno」5グラッポリを獲得。
またこだわりも強く、ソアーヴェを名乗らないアンセルミのように彼もまたDOC名称を使用しません。
「私はサルデーニャ全域で表記できる、カンノナウ・ディ・サルディーニャDOC表記は使用しません。私の3つのカンノナウの畑ですら全くテロワールが異なるのに、数百キロも離れた土地のカンノナウが同じ味わいのはずがないでしょう? もともとは崇高な理由で導入されたDOCの格付けですが、現在はそこそこのワインを売るためだけの手段となってしまったので、我々の信頼とワインの評判を守るため、DOCよりも地域の限定されたIGTロマンジャとしてリリースしています」
「私の行動のすべての根源は、私のワインにこの土地のテロワールを余すところ無く反映したいということです。デットーリのワインはビジネスやマーケティングの奴隷ではなく、この土地の伝統、テロワールを最大限に表現する、自由なワインです」と語ります。
最後に妥協のない哲学がわかるエピソード。
「2008年は畑にうどんこ病が広がり、どんどん葡萄がダメになっていきました。身を裂かれる思いでしたが、その光景を見ても、私は化学薬品を使う選択はしませんでした。畑に毒(化学物)を撒き、我々の土地を汚すくらいなら、その年の葡萄を全てダメにしてしまった方が、まだましだと考えたのです」
結果2008年ヴィンテージで瓶詰めできたのはたったの2000本。通常の生産量の1/20だったそうです。
うーん、少々お高いが「デットーリ・ビアンコ&ロッソ」を飲んでみたいですねえ・・
久しぶりに東京新橋のお店「魚馬るふぶき(ウオバル)」さん。
限定一組で個室ありとのことで、そこを予約。
真ん中にテーブルがあって、これをぐるっと囲む感じですね。今回7人だったんでちょうどよかったです。このテーブルの下に冷えた瓶ビールや炭酸、ワインなどが入っており、
自分たちでお酒を作るって感じです。
飲み放題付きコース(8000円)です。
前菜3種(タコ、トマト、水ナス)。
お刺身5点盛り。(貝殻あるけど、貝はなし:笑)
タテガミなんか入った熊本直送の馬刺し三種盛り合わせ。これは美味しかったです。
焼きものと揚げ物はセットで登場。
馬しゃぶと〆のそばで終了ですが、若い方がほとんどだったので、みなさん量的には物足りない感じでした。
明日月曜日の朝イチから東京顧客、休日移動はほんまにムダです。山にも登れんし、なんもできん・・
仕方ないので連れさんに付き合ってもらって新大阪駅で飲んでから移動しよう~