イタリア・ワイン探訪(その8)カラブリア州「チロ・ビアンコ2022・ファットリア・サン フランチェスコ」(チロDOC)
縦走第80回で「カラブリアと言えば」のリブランディ社の「チロ・ビアンコ(チロDOC)」を紹介しておりますが、本ワインもチロDOC、サン・フランチェスコがグレーコ・ビアンコ種で造る「チロ・ビアンコ」です。
本ワインはチロ・マリーナの畑で、スパリエーラ(垣根)仕立て(=ブドウの枝を下から上に伸ばし、その枝が平行に並んだ樹形で、世界のワイン用ブドウ産地で見られる代表的な仕立方法)、植密度5,000本/h、9月末に手摘み収穫したブドウを、除梗破砕後にソフトプレスした一番搾り果汁の60%のみを使用し、温度管理されたステンレスタンクで発酵と熟成を行っています。
こちらは2000円程度(少し前なら1000円台!って紹介できたのですが・・ワインの高騰はいかんともしがたい)。
色彩は黄緑系麦わら色で、いわゆるフローラルな香り。
品種由来のアーモンドのニュアンスと、ほんのりぶどうの甘みが感じらるとても美味しいワインです。
ブドウ品種あるある・・
「グレーコ・ビアンコ」は「グレーコ・ディ・ジェラーチェ」としても知られる、「マルヴァジア・ディ・リパリ、マルヴァジア・ディ・サルデーニャ、その他のマルヴァジア」と名の付くブドウと同じブドウです。(DNA検査で証明済み)
しかしこれらのブドウの外観に共通性がなく、造られるワインも異なるスタイルのため、多くの造り手は(DNA検査で明らかになっているにもかかわらず)同じブドウであることを受け入れないそうです。(知らんがな、って話)
さらにイタリア国家のブドウ登録原簿では、これらの品種の関係を認めておらず、「マルヴァジア・ディ・リパリ」を個別の品種として登録(「グレーコ・ビアンコ」と「マルヴァジア・ディ・リパリ」のブドウ外観と造られるワイン・スタイルにはほとんど共通点がないことを考えると、無理もない話)。
さらに「グレーコ・ビアンコ・ディ・チロ」は「グレーコ・ビアンコ」と異なる品種で、「グレーコ・ビアンコ・ディ・ラメツィア」や「グレーコ・ビアンコ・ディ・ドンニチ」と同様、「グアルダヴァッレ」と呼ばれるカラブリア土着品種。
また、「グレーコ・ディ・ロリアーノ(別名グレーコ・ビアンコ・ディ・コゼンツァ)」は、実際には「ペコレッロ」と呼ばれるブドウだったり、「グレーコ・ビアンコ・デル・ポッリーノ」は「モントーニコ・ビアンコ」と同一だったりするとか・・頭がおかしくなりそうな、もうどうでも良い話(笑)
付け足し、ワイナリーの「ファットリア・サン・フランチェスコ」の元は1500年代のサン・フランチェスコ修道院だそうです。
ということで、大雨の火曜日に熊本出張したのですが、西日本は問題なく、予定通り熊本に到着(東海道新幹線は大変なことになっていましたが・・)。
新幹線内でのお弁当は自由軒のカツめし、カレー味で美味しかったです。(ウスターソースをカツに掛けます)
市電に乗って、桜町(繁華街ですね)の焼肉屋「味ひときれ」さんへ。
そんなに高くもなく、美味しいお肉がいただけます。
炭火ではなく、ガスコンロ系、これがまた良いですね。
極み盛りを頼みますが、付きだしが絶品!煮込まれたほろほろのカルビが最高!
最初はタンです。薄切りであまり焼かずにどうぞとのこと。
薬味をたっぷりのせて頂きます。
極み盛登場、店名どおり「ひときれ」が大きくて本当に美味しいです。
食べる順番は左からと指定されています(笑)
バラウス
テムジン
ハカマ
ショウオビ
ヒレ
レバー、さっとあぶる程度で・・
名物下駄一本焼き(バラヒモのみそ焼き)、私はもう満腹でパス。
熊本は焼酎ですよね~イサイナという聞いたことのない銘柄、お店お薦め。
翌日は仕事を終えて、熊本の地ビールで乾杯!
もう来年まで行くことはなさそうですが、お土産いっぱいかって堪能しました。
(仕事もちゃんとしております・・)
さて、来週は富山出張だ!この時期お魚がイマイチだが仕方ない・・