イタリア・ワイン探策(その84)シチリア州「ハナミ2021・フィーナ」(ロザート・テッレ・シチリアーネIGP)

 

 再びワインの迷宮、シチリア島の美しい色彩のロゼ・ワイン。

 「カンティネ・フィーナ」は強壮酒で著名なマルサラ地区に本拠を置く、家族経営のワイナリーで、創業者はブルーノ・フィナ。

なんと「サッシカイア」の生みの親「ジャコモ・タキス」の醸造アシスタントを約20年勤めた後、故郷のシチリアでワイン造りを始めた人です。

 現在は300ヘクタールのブドウ畑を所有し、半分は有機栽培、すべて手摘み収穫にこだわっています。

 2002年より自社で瓶詰め・販売を開始、国内で絶大な人気を博し、著名ガイド誌による高評価を得るとともにローマの5ツ星ホテル“エクセルシオール(Excelsior)”やミラノのミシュラン2ツ星レストラン“サドレール(Sadler)”で取り扱いが始まり、国内の高級レストランのソムリエもその品質とコストパフォーマンスの高さを絶賛しています。イタリアの高級レストランも絶賛するシチリア屈指のワイナリー。

 本ワインはロゼで、その名も「Hanami (花見)」、日本で桜が満開になった美しさと喜びをイメージして新たに造られたワインです。

 品種はオーガニック栽培のメルロー100%。

 トスカーナでの経験と生まれ育った地域への愛着、そしてワイン造りへの情熱から、いかにもシチリアらしいキャラクター溢れるワインを生産していますね。

 ということで、本来六甲組花見宴会用に温存しておりましたが、諸般の事情により今年の開催ができないため、連れさんと二上山花見リベンジで開けました。

 先週は全く咲いていませんでしたが、今日は見頃です。

 

サクラにはロゼの淡いピンク色が合いますね。お味もしっかり、牛肉ハラミとか鶏肉で山上宴会、今日は多くの人が花見(宴会)されていました!

 おフランス「ラ・カンパニー・ド・ブルゴンディ」が造る、ピノ・ノワールです。

 安いピノ・ノワール(しかもおフランス)となると、買うのさえ躊躇してしまいますが、こちらは連れさんが「美味しかった」とのお墨付きがありました。(1700円程度)

 まずは「ラ・カンパニー・ド・ブルゴンディ」ですが、北部のオセールから南部のボジョレーの丘にかけてブドウ栽培を行うワイナリーです。

 バイィ・ラピエールとヴィニュロン・ド・ビュクシーによって創設された協同組合で、現在は協同ワイン生産を始めて4世代目、2016年にはAVBが加わりワイン生産者と専門家1000家族が集まり、ブドウ栽培から醸造、管理、販売に至るまで一貫して取り組んでいます。

 初代ブルグント王国の名前を思い起こさせるブランド名「ラ・ブルゴンディ」は、ボトルやブランディングに使われている伝説の小さな騎士で、「勇敢、自信、忠誠心」を意味しています。

 16のAOC(原産地呼称統制法)、13の村名、6つのプルミエ・クリュから年間180,000ヘクトリットルのワインを生産しており、これまで多くの国際コンクールで受賞しているワイナリーです。

 色彩は落ち着いたルビーレッド、ベリー系の香りでお安い割にはピノ・ノワールをしっかり感じることができますね。柔らかなタンニンなので飲みやすいです。

 南アフリカから「ブラック・キュヴェXV・シャルドネ」、なんでも2018年国内線ANAのファースト&ビジネス・クラス提供ワインだそうです。といっても1200円程度のデイリーワインです。

 南アフリカ大手、ウェスタンケープのオリジン・ワインが造っています。

 シャルドネは比較的温度があがっても飲めるので、夏とかに飲むことが多いですが、たまにはお魚系に合わせてみました。

 

 深山橋からの耳成山

 耳成山公園

 菜の花との取り合わせ

 今日が最後かな、月曜から雨になると散ってしまいますかね~