フレンチの名店「そむりえ亭」ふたたび♪(2024/1/16)
年末に忘年会を実施したばかりの心斎橋ワインの名店「そむりえ亭」さんから、衝撃的なニュースが!なんと9年もキッチンで料理を創作されていた坂本シェフが独立されるとのことで、これはお見送りに行かねば!ということで連れさんと1月16日に行ってきたレポートです。(明日がシェフの最終日です。)
基本はコースのみで元ソムリエ協会副会長の樋口さんが料理に合わせたワインをバイザグラスで出してくれるスタイルです。
最初はカリフラワーのスープにカニがたっぷり、合わせるのはシャンパン「モントードン」、1891年創立の年間最優秀シャンパーニュに選ばれたこともある名門で、すっきりと合わせます。
前菜1は山伏豚ピスタチオのソース、こちらはなんとオレゴンの「キングエステート・シャルドネ」、海産物にシャルドネは定番ですが、豚で出ました(笑)
しかもオレゴン州とは憎いところを持ってきますね、さすがは樋口さんの妙。
続く前菜2は鰻のマデラ酒煮、このあたりは定番メニューです。合わせるワインを推測しておりましたが、なんとガメイ種。ボジョレーヌーヴォーでお馴染みですが、こちらはオーストラリア・グラナイト・ヒルズの「ガメイ・ノアール」、鰻の風味を殺さない軽めの赤ワインでこれも絶妙です。オレンジワインだろうとの予測は外れ、非常に勉強になります。
前菜3は待ってました!坂本シェフと言えばこれ、フォアグラ・ハンバーガー。有終の美を飾る逸品、合わせるのはもちろんアルザスの甘いゲヴェルツトレミネール、温度低めのシャンパンという組み合わせも過去体験しておりますが、やっぱり甘いリースリングかこの品種です。
これは最高のマリアージュです。
お魚料理は鰆の牛蒡のソースで、鰆は炭でコーティングされており、白身魚にもかかわらず、根菜と炭には赤ワイン、ボルドー・サンテステフの「シャトー・サン・ピエール・ド・コルビアン」、カベソーとメルローの典型的ブレンドですね。
お肉は牛か鴨ですが、迷わず鴨のワサビソース。これこそオレンジワインか、と思っていたら、赤でもなくソーヴィニオン・ブラン、有名どころ「ドメーヌ・ウィリアム・フェーブル・サン・ブリ」、シャブリが有名なワイナリーですが、春を感じさせるソーヴィニオン・ブランも良いですね。
デザートは2種、別々にオーダー。
紅玉タルトタタン風
ピスタチオムース
満喫してシェフに見送ってもらいながら、お店を後にしますが、準備完了後、カジュアルなスタイルのお店をオープンなさる?とか。こちらも楽しみです!