イタリア・ワイン散策(その99)モリーゼ州「アリアニコ・コンタド・リゼルヴァ・2016・ディ・マーヨ・ノランテ」(モリーゼIGT)
イタリアのワイン産地でモリーゼ州はかなりマイナーなイメージがあります。
縦走編第55回で初めてモリーゼ州のワインを紹介しましたが、イタリアで2番目に小さい州、山岳地帯が多いという不利もあり、あまり生産量もないので仕方ないですかね。
モリーゼのワインはまだ5回目ですが、今回もまたまたディ・マーヨ・ノランテのワインです。どうしても有名ワイナリーに偏ってしまいますね~
縦走編第61回「ラミテッロ・ロッソ・ディ・マーヨ・ノランテ」(ビフェルノDOC、中田英寿氏愛飲だそうです)
散策編第20回「モリ・ビアンコ&ロッソ・ディ・マーヨ・ノランテ」(テッレ・デリ・オスチIGT)
ワイナリーの紹介は以前の記事を見ていただくとして、本ワインは2700円程度と少しお高めですが、標高約200mのカマルダの畑の樹齢20-30年のアリアニコを、低収量で収穫、ステンレスタンクで発酵後、オーク樽で12ヶ月熟成と手間がかかっています。
その分受賞歴も結構あります。受賞歴では2015Vtgが良さそうですが、こちらは2016です。
・ジェームズサックリング91点(2016)、92点(2015)
・ワインアドヴォケイトで91+点(2015)
・ヴェロネッリでトレステッレ(2015)
・ガンベロロッソで3ビッキエリ獲得(2007,2009,2010,2014)、2ビッキエリ(2015)
・ガンベロロッソで年間最優秀コストパフォーマンスワイン(2007)
品種のアリアニコは「南のネッビオーロ」とも呼ばれ、やわらかく、エレガントで繊細さがあると言われていますね。
また、DOCGタウラージのクローンを使ったぶどうは他の産地の太く重いスタイルとは違い、石灰質土壌ということもあり、丸くエレガントなスタイルになるそうです。
アリアニコもグラスに注ぐとやはりルビー・レッド色(クリムゾン)、果実感のある香り、チョコレートやスパイスのビターなニュアンスが出ています。
飲んでみると、エレガントと言われる理由もわかります。とてもなめらかで果実がぎゅっとしている深みある味わいです。
お肉は先般BBQで味わったので、少し指向(嗜好)を変えて、醤油系の鶏の唐揚げ、こちらもバッチりですね。
ラベルをよく見ると人魚?、動物系、旨いはずです(笑)
続いては、おフランス・ラングドック・ルーション「ペイ・ドック・フライング・ソロ・グルナッシュブラン・ヴィオニエ・ドメーヌ・ガイダ」行ってみましょう。
散策編第86回で紹介したワイナリー「ガイダ」の別ラインナップです。
以前紹介した「フリースタイル」は南仏4種のぶどう品種ブレンドという、自由な発想でワイン作るためあえてAOCは名乗らないヴァン・ド・ペイのみを造っている異色のドメーヌらしさ爆発ですが、今回も「フライング・ソロ」ですよね。ラベルも自由ぽいですね~
品種は「グルナッシュ・ブラン」に「ヴィオニエ」という、こちらも南仏代表選手です。
畑はミネルヴァワにある石灰岩土壌にあり、収穫したぶどうを空圧プレスにより緩やかに圧搾、低温発酵を経て、澱と一緒に熟成(シュール・リー)です。1300円程度で買えます。
「フリースタイル」が4種ブレンドで、味の焦点が決まりにくい分、こちら「フライング・ソロ」はグルナッシュ・ブランとヴィオニエの良いところ、柑橘系果実の香り、フレッシュな味わい、適度な酸味を引き出しており、この暑い季節にはぴったりです。
最近の梅雨は昔と違って、大雨が短く続き、晴れるパターンが多いような。亜熱帯気候になってるんでしょうか。
交流戦も終わって、推しのチームはどうでしたか?私の応援チームは終盤失速・・えっ、興味ない?失礼いたしました。