イタリア・ワイン散策(その6)マルケ州「ロッソ・ピチェーノ・スペリオーレ・ブレッチャローロ・ヴェレノージ」(ロッソ・ピチェーノ・スペリオーレDOC)

 

 そもそもラベルに動物が描かれているワインは絶対に旨い!が我々の定説。

 しかもこれはウサギちゃんです、絶対に旨いだろうと思って買ったら、この2018年Vtgは日本の女性が選ぶ『サクラアワード』2021で最高賞ダイヤモンド・トロフィー(全4,562アイテム中の58アイテム)を獲得しておりました。(2017年Vtgはゴールド)

(サクラアワードは縦走第19回に詳細を記載済み)

 

 この「ブレッチャローロ」は特別な微気候と土壌を持った「アスコリ・ピチェーノ地方」の限られた地域で、当初からヴェレノージはこの地域に進出し、上質のワインを生産してきました。また1500円というコスパのこのワインは、モンテプルチアーノ70%、サンジョヴェーゼ30%のブレンドで、ステンレスタンクで発酵後、20日間マセラシオン、オークは新樽を使わず、16ヵ月間熟成と値段の割に手間暇がかかっています。

 タンニンもしっかりしていますが、むせるような感じはなく非常に飲みやすいです。色合いも南イタリアって感じで、香りもスパイシーです。

 ロッソ・ピチェーノの最高峰である「ロッジョ」の弟分と言われるのも納得、安くて美味しいで言うことなしです。

 

 さてさて、みなさん「さいは投げられた!」で有名なルビコン川をご存じでしょうか?

イタリア・ローマ帝国の英雄、カエサル(シーザー)が、ガリア遠征を終えて、祖国ローマに攻めいるかどうか、決したのがこのサヴィニャノ・スル・ルビコーネの地にかかる、川幅1mぐらいの小川(といっても良いぐらい)です。どこの川がルビコン川なのか所説あるようですが、現在の川の場所を決定したのは独裁者ムッソリーニなんですね。

 で、何が言いたいの?ですが、このワイン「トレッビアーノ・レ・モーレ」はエミリア・ロマーニャ州のルビコーネIGPのトレッヴィアーノ種100%で造られる白ワインだということです(笑)

 そういった悠久の歴史に想いを馳せながら、ワインを頂くのも一興・・

いや~いいですね!

 

で、予想通り、明日からの六甲組による金剛山侵攻プランは雨天予報で中止となりましたとさ!